私の中では随一のカクヨム界の恋愛小説の名匠ayaneさんの作品は、今回も期待を裏切らないハラハラドキドキの展開でした。
今回は、あるバスケ部の先輩男子高校生を軸に、同じ男子を好きになってしまう女子2人が主役。1人はすでに男子高校生と交際している気の強いバスケ部の美人エース。もう1人は、静かに想いを寄せている、バスケ部では控えのしおらしい女子。
2人は、同じバスケ部の同級生で友達同士でもありますが。
恋って、これほどまでに負の感情を呼び起こすのかというくらいに、崩れていく友情。
その過程がリアルで、高校生が故に、歯止めがかからず、ついに、取り返しのつかない事態にまで発展してしまいます。
さまざまな失敗や艱難辛苦を乗り越え、人間的に成長していく姿も印象的です。
ayaneさんの作品は、どれも珠玉の名作ばかりですが、今回もおすすめの作品です!
ぜひご一読ください!
『に じ い ろ 〜先輩、ずっと……好きだったよ。〜』は、片想い・嫉妬・友情・裏切り・再生が一気に押し寄せる、感情の振れ幅がとても大きい青春恋愛物語です 🌈💔
おとなしく控えめな由衣、明るく華やかな未華、そしてバスケ部の先輩・悠。
三人それぞれの視点が重なり合うことで、「誰の気持ちも分かってしまうからこそ、誰も責められない」という、どうしようもない切なさが生まれています 😢🤍
本来なら祝福されるはずの“恋が叶う瞬間”が、この物語では「想いが通じた途端、すべてが崩れていく」という残酷さとして描かれます 😿🏀
独占欲、嫉妬、すれ違い、言えなかった本音――
高校生だからこその未熟さが痛いほどリアルで、読んでいて胸がぎゅっと締めつけられました 🥀💭
それでも、この作品はただ苦しいだけではありません。
壊れてしまった関係の中でも、誰かを想い続けること。
後悔と向き合いながら、少しずつ前へ進もうとする姿が、静かに、でも確かに描かれています 📚🌟
「好きだったよ」で終わらせず、「好きだったよ、の先へ進む物語」としての祈りのような温度が、ラストにそっと宿っているのがとても印象的でした 🌤️🌈
誰かを好きと思う気持ちは、理性で簡単に操作できるものではありません。
だから、好きという気持ちは止められない。
でも、親友と同じ人を好きになってしまったら……
控えめで我慢強い由衣と、承認欲求の強い未華。
正反対の二人は、共にバスケ部の先輩である悠を好きになります。
由衣は遠くから悠を見つめ続け、未華は積極的にアプローチしていく。
二人が憧れる悠は穏やかな性格ですが、それゆえ恋にも疎くて、由衣の優しさに好感を持ちつつも、それが恋と自覚することなく、積極的な未華に流されてしまいます。
そんな彼らの関係に入った小さな亀裂は、やがて激流となって三人を傷つけていきます。
学校、部活、そんな狭い世界だからこそ、思春期の不安定な心は追い詰められて、罪の意識や愛憎でがんじがらめになってしまう。
身を切るような展開の連続に、救いは訪れるのか……
彼らのその先を、是非、皆さんも見届けていただけたらと思います。
切ない青春恋愛小説。お勧めです!
高校生の恋模様を描いた青春小説です。
しかし、綺麗なばかりではなく、痛みも苦しみもあり、どうなってしまうのだろう……とハラハラする場面も。
それでも最後には救いがあり、エンディングも美しくて、この作品に込められたメッセージが伝わってくるようでした。
基本的に読みやすく、心情描写もお上手で、それぞれの恋模様が手に取るように分かりました。
特に、個人的にいいなと思ったところは、それぞれのキャラクターに作者様の温かい眼差しが注がれているところです。
まだ粗削りな高校生たちの、それでも必死に生きる姿を丁寧に描き出し、まるで彼らの人生までも救い取っているかのようでした。
たんなる「恋愛小説」のひと言にとどまらない、祈りのような作品です。
最後には虹色の希望の光が射しこみます。
一度お読みになってみてはいかがでしょうか。
衝撃的なプロローグは、マンションの屋上から今にも飛び降りようとする主人公の視点から始まる。
舞台は男女共学のバスケ部の恋愛模様。
先輩である悠を巡る後輩女子達の由衣と未華のやり取りがなんとも痛ましい。独占欲による嫉妬。自慢。裏切り。陰謀。未華の嫉妬によって自殺まで追い込まれてしまう由衣。
三人の視点がこの作品の 只ならぬ展開にハラハラドキドキしてしまいます。
他人が信用できなくなり他校へ転校してしまうが、大好きなバスケを復活する事で、自らを取り戻していく由衣。
かつてのバスケ仲間であり自らを貶めた相手の未華との県大会での対戦によって、未華の謝罪を受ける由衣。
高校生の恋愛事情は爽やかさだけではなく、誰にも言えないほろ苦さも描かれています。
お互いを思いやって会えない日々の中、つのる思いは苦しい。しかし勇気を出して大学へ会いに行くシーンは切なくて愛らしい。
苦しくて悲しい事も有ったが、それを乗り来えるのも恋愛です。
青春の一ページとしてはビターテイストですが、彼等の今後を祝福したい作品でした。
高校生という青春の真っ只中。誰かに恋をしたり付き合ったりしたい。あるいは、そういう人たちに憧れる。そんな思いを抱いたことはありますか?
しかし、恋やそれを起点とした人間関係は、残念ながら時に悪い方向に転がることだってあるのです。
このお話に出てくる由衣と未華も、残念ながらそう。
二人は親友同士でありながら同じ男子、悠を好きになりましたが、付き合い始めたのは未華の方。由衣は自分の気持ちを誰にも言わないまま、付き合いはじめた二人の間に割って入る気もありませんでした。
なのにどんな運命のイタズラか、当人たちが意図したわけでもないのに、近づく由衣と悠の距離。それを察して心穏やかではない未華。
親友のはずなのに。彼氏彼女となって幸せなはずなのに、どこか高まっていく不穏な気配。
甘く幸せなだけではない恋の果てに、それぞれの想いはどこに向かっていくのか。
辛さや切なさがたっぷりですが、それでも引き込まれ、彼女たちの結末を見届けたくなること間違いなしです。
マンションから飛び降りようとしている女の子のモノローグから始まる本作。
その後、そこに至るまでの過程が描かれます。
舞台はバスケの強豪校。
男子バスケ部の悠くんの彼女は、後輩で女子バスケ部の未華さん。
美人で華やかな未華さんから告白され付き合ったものの、積極的で独占欲の強い未華さんからの激しいアプローチにはしんどさを感じ、だけど彼女のことはちゃんと大切にしていました。
そんな悠くんに、密かに淡い想いを抱いている子が一人。それは未華の親友の由衣さん。
この由衣さんこそが、冒頭の飛び降りしようとしていた女の子なのです。
悠くんを慕ってはいるものの、親友の彼氏を奪うなんて気はさらさらなく、気持ちに蓋をしていたのですが……。
そんな由衣の気持ちを察し、いつか悠くんを盗られるのではと、心穏やかではない未華。
ここから関係は徐々に崩れ、冒頭であった悲劇に繋がってしまうのです。
悠くんも由衣ちゃんも、いい子なのです!
未華さんも独占欲が強いものの、好きな人を誰かに盗られたくないと思うのは仕方がない。
しかし一度できた歪みはどんどん広がっていき、3人が3人とも悩み、心を痛めていく様子が切なかったです。
すれ違いの果てに待つのは何か。
高校生のビターで切ない、恋のお話です。
物語から溢れ出る圧倒的な「透明感」に心が洗われるようです。三人の視点が精緻に交差する構成は実に見事で、それぞれの痛みに深く共感せずにはいられない、凄まじい筆力に圧倒されました。
特筆すべきは、複雑な立ち位置にある未華への深い慈愛です。彼女を単なる悪役として突き放すのではなく、その過ちさえも人生の一部として描き、真摯な「救済」を提示する作者様の倫理観に深く感銘を受けました。
また、悠の抱える危うさや繊細な優柔不断さも、等身大の若者ゆえのリアリティとして物語に深い影を落としています。彼の揺らぎがあるからこそ、三人の関係性はより切実なものとして胸に迫ります。
さらに圧巻なのは、「集団心理の暴力」を一切の妥協なく描ききったその鋭利な視点です。 誰も責任を取ることのない無自覚な悪意の恐ろしさ、そしてその中で苦悶する少女たちの姿——。いじめという根深い社会問題を、安易な解決に逃げず、昇華させた描写には、ただただ戦慄し、魅了されました。
透明な文章の奥底に、人間の本質を突く重厚なテーマが隠された、忘れがたい傑作です。
高校三年生の悠は、男子バスケ部員。レギュラーを勝ち取りたいという熱意はなく、好きなバスケを楽しむことを優先するタイプでした。そんな悠の彼女は、同じ部内でも付き合い人多数の未華。背が高くて綺麗な未華は、悠の一学年下でありながら女子バスケ部のエースとしての実力も持っていたのでした。高嶺の花から告白された悠は、何という幸せ者でしょう。
しかし、未華と付き合ってみると、どこでも構わずスキンシップをしてくる積極性や独占欲に振り回されていきます。
彼女を好奇な目から守りたい悠と、大切な人をほかの子に奪われたくないと焦る未華。二人が付き合っていることを知らない未華の親友・由衣は、未華が悠に告白する前から片思いをしていて――。
恋に揺れる高校生達の思いにもどかしさを覚えながら、切なくも目が離せない青春を覗いてみませんか?
話によって、異なる視点から描かれるため、その度にキャラに感情移入します。
もはや誰の気持ちもわかってしまい、見るたびに心が揺さぶられます。
美人でバスケ部のレギュラーで自分に自信のある未華。自信らあるけど、恋人の悠が自分を好きなのかわからない。
だから、悠に陰ながら思いをよせている友人の由依に危機感をいだいている。
優しい性格の彼女は、自分にないものをもっているから、それが少し妬ましく、焦ってしまう。
恋愛って楽しいだけじゃないよな、と心が痛くなります。
誰の性格が悪いとか良いとかではなくて、人を好きになると、心が狭くなってしまう。そんな高校生の淡い恋愛を描いた作品です。