我々、日本人は、他の地域の方から見ると、幼く見えるらしい。
プリンセス天功。
外国では、アニメのキャラにもなっており、人気がある。
けど、プリンセスか😓💦
以前、スペインのバルセロナに行ったとき、地元のスーパーで買い物をしていたとき、スーパーのオバサンからの厳しい視線を感じた。
見張られていたのだ。
アジア人は万引きをする。
そう、思われたのだろう。
少なからず、ショックだった。
偏見。
差別。
そういった印象を受けた。
志草ねな様のお作品。
異星人との交流がある、未来の世界を描かれている。
地球の中でも、偏見や差別があるのに、星間を超えた世界では、どうなるのだろう。
ここに1つの答えを見ました👀
ぜひ、お読みください🤗✨
星間の交流が盛んになった世界。地球との交流が解禁されたTA-11星に営業にやってきた清田正義は、小さな謎に巡り合う。
他のTA-11星人とは少し見た目の異なる人物がオフィスビルに入ってきて「アドーレイ!」と叫んでいったのだ――。
別にこの謎解きが本命というわけでもないような気がしますが、ちゃんと納得できるオチで良かったです。前編の伏線を後編で収束させているという点で「謎解き要素」を含んでいるのは明白でしょう。
それだけでなく、TA-11星は地球とは異なる独特の文化や問題を抱えています。そのあたりが丁寧に描写されるおかげで、SFとしての説得力が増強されていたのが素晴らしかったです。
あと本筋とは全然関係ないんですが、星間連合で制定された地球の名称「CH-19星」がツボでした(笑)。記号で区分されてる感じなのにチキュウとしか読めませんね。
この物語の世界線では、ついに異星人との交流が行われているのでございます。
TAー11その星の商談に訪れたのは、地球人の清田。
中年男性ですが、ヒーローものが好きで、いつも鞄にカードを忍ばせておりました。
商談は順調に進められましたが、清田は商談室で侵入者と鉢合わせてしまいます。
何やら様子がおかしく、持っていた棒状のものを清田に向けて……
「アドーレイ!」
と叫び、出ていきました。
さて彼は何者か……? テロリストだろうか? 事件に巻き込まれたのだろうか?
ただのヒーロー好きのサラリーマンである清田に、何ができる? そして、アドーレイとは……?
異星との文化交流。それを、志草先生独特の切り口で描いた快作。
ご一読を。
SFならではのミステリアスな雰囲気がとっても楽しい作品でした。
主人公の清田はサラリーマンとして「TAー11星」へと営業に行くことになる。
最近は地球が星間連合に加盟することが認められ、別の惑星の住人とも交流を持つことに。
TAー11星の大人たちは身長が二メートル半くらいと高く、身長160センチ台の清田は子供に見えてしまうくらいの状態になってしまう。
そんな異星人たちとのやり取りに不安を抱く清田。大好きだった「ジャスティーサー」というヒーローのカードを荷物に忍ばせておくが……。
その後に訪れる変化。謎の小柄な異星人の登場。TAー11星にも根付いている民族問題。そして現地で語り継がれる英雄「アヨーレイ」の物語。
もしかしたら、異星の民族紛争など、何かの厄介な問題に巻き込まれようとしているのか。清田は事情がまったくわからずに戸惑うことになります。
この不穏な雰囲気。地球人にとって、異星の文化とは未知なもの。だからこそ手探りで状況を判断していくしかありません。
その先で見えてくる「真実」を知り、感嘆させられることになりました。
それまで見えてきたもの。清田を取り巻く事情。清田への反応。清田自身の性質。それらが一つに結び付き、「一つの絵」に辿り着くことに。
異星人との交流というSFだからこそ出来る「謎」と「解明」。この感じがとても心に迫ってきて、読者に強い満足感を与えてくれます。
是非とも本編を紐解き、この「未知」の世界に耽溺してみてください!
地球が星間連合に加盟し、日本人サラリーマンの清田が単身TA-11星へ営業に向かう。そこで出会うのは、生魚の匂いが立ちこめるお茶、やたらと巨大な取引先夫婦、そして「アドーレイ!」と叫びながら侵入してくる謎の人物だ。2話完結の短さの中に、「異文化コミュニケーションの緊張」と「ニュースで聞くテロや差別への不安」がぎゅっと詰め込まれた、読み心地の良いSF短編だと思った。
とりわけ好きなのは、後編のクライマックスだ。警戒心いっぱいで「テロ組織の合言葉かもしれない」と怯え続けた清田の前に、再び侵入者が現れる。社長の怒号が飛び、腕をつかまれ、スティック状のアイテムが床に落ちる。そこで清田がそれを拾い上げ、「君、アドーレイが好きなんだね。おじさんも、ヒーローが大好きなんだ」と、カバンから『ジャスティーサー』のカードを取り出してみせる場面が、とても温かい。テロかもしれないと恐れていた「アドーレイ」は、実は子ども向けヒーロー番組で、侵入者は社長夫婦の子ども。彼はただ、お気に入りの変身アイテムを「同志」に自慢しに来ただけだった。清田の過剰な妄想と、子どものまっすぐな笑顔が、タイトルの「同志」という言葉にきれいに収束していく構図が心地よい。
異星の少数民族問題やテロ報道といった重めの題材を扱いながら、「ヒーローは画面から飛び出しては来ないが、ヒーローを愛する気持ちは誰かと分かち合える」という着地点にそっと置いてくる手つきが優しい。「生魚の香りの茶」や、やたら子ども扱いされる清田の姿など、ユーモアの効いた細部があるおかげで、読後は重苦しさよりも、異星の喫茶店でそっと笑い合うような余韻が残る短編だと感じた。2話でぴたりと閉じる構成も美しく、タイトルの意味が最後に反転して輝く小品だ。