概要
飢えた子のためにひとつ。食われた子のためにひとつ。怪物に杭を打つ。
三〇〇万で失踪した息子を捜してほしい。飛び込みの客の依頼を受け、探偵雨山は滅びた村に向かう。生きた人間の気配の無い村で、しかし雨山は無数の影を見る。村がなぜ滅びたか、その理由に迫る時、酷薄な雨山の生き方に転機が訪れる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!仕事終わりにステーキを。ナイフとフォークで。
主人公の雨山は事故物件の検証を生業とする変わった探偵である。ある日、大学の『廃墟サークル』の活動で行方不明となった息子の捜索を300万円で依頼される。金に釣られて廃墟と化した因習村へ捜索に向かう。そこで雨山は謎の少女と遭遇することになる。
本作はある種の、ホラー系TRPGのシナリオ、あるいは脱出ゲームのような趣がある。そこには原因があり、ロジックがあり、解決策が散りばめられている。
主人公は探偵であり、霊能力者ではない。不動産業者からの依頼で事故物件の調査を行うが、むしろ怪異でないことを確認するためである。ただし扱う対象のせいで、たびたび奇妙な依頼を受けることがあるようで、少なからずそう…続きを読む