主人公ミリスお嬢様の最大の魅力は「人間力」である。
彼女の行動は、周囲から自己中心的で、ただ人生を面白くしようと自由奔放に、好き勝手に生きているようにも見える。
しかし、読み進めるうちに実はそうではないと、わたしは気づきました。
どんな困難な状況でも、ミリスお嬢様の「ふふ、面白い」という台詞で、事態が好転してゆくのです。
そして彼女の「笑おう」という台詞に、わたしはズキューンと胸を撃ち抜かれました。
この「笑おう」という言葉。
ここに作者様の熱いメッセージが集約されていると、わたしは感じました。
彼女の通る荒地のあとには、新芽が芽吹き、色とりどりの花々が咲き誇り、種をはぐくみ、いつしか大きな大きな花畑となる。
そんな、とっても素敵な物語。
わたしは、ミリスお嬢様のしもべになりたい。
公爵家の令嬢であるミリスは、家の権力と金を存分に使い、自身が思うが儘に生きる女性だ。
ミリスの進む道の先には、数多の出会いと事件が起こる。
どんなピンチにもチャンスにも、彼女の行動原理はいつもひとつ。
「面白い」かどうかだ。
物語が進む中でそれぞれのキャラクターが背負った闇や悲しみは、作者が責任を持って昇華するという、強い意思を感じる作品でもある。
「生きていけ」と熱くまっすぐに伝えられる言葉は、登場人物たちを突き抜けて、きっとあなたの胸にも届くはずだ。
思うまま、面白がって生きていくミリスお嬢様の魅力に逆らう必要は無い。
破天荒なご令嬢と、素敵な仲間たちの世界に飛び込もう!
キャッチコピーにもある通り、「生意気なくそガキはぶっ飛ばす」ような破天荒なお嬢様。それが国の第二王子だろうと、後の剣聖や聖女だろうと……。
終始、そんな破天荒さが痛快かつ爽快なミリスお嬢様。
確かにタグにもある通り「悪徳令嬢」のようにも映るかもしれません。
しかし……一人称の地の文も含み、喋り方がやたらと男前で、侠者のような格好良さを感じてしまいます。お嬢様に失礼? いえいえ褒め言葉ということで、どうか一つ……読んで頂ければ、きっと伝わるはず!
武力や魔術もない「お嬢様」に違いない人が、大胆な機略と機転、そして堂々たる胆力をもって状況を打破する姿は、圧巻かつ爽快。
言動といいなかなか尖っている彼女が、第一章における戦いのラストで選択したこと……そこに確かな義侠を感じて、思わず涙するはず。
詠み終えた後、こう思いましたとも……
「ミリスお嬢様には逆らえない」と。
とても面白かったです。是非ともご一読をおすすめ致します!
登場人物が、全部生き物の匂いがするんです。
それぞれの立場があって、それぞれの正義があって、それぞれの事情があって、それぞれの理由があって、その行動をする。そうするしかないからそうする。
物事は全てそうだと思うのですが、例えば戦いの場面などでは非常に象徴的なのかもしれませんが
一部分だけ見たら、どちらかか善でどちらかが悪なのかもしれません。
だけど、それぞれにはそれぞれの言い分がある。見方によってはそれは簡単に逆転する。
そんなことを感じさせられる物語でした。
作者様の筆のお力で、すごく重たいお話も爽やかに、かつ、軽やかにユーモラスに進んでいきます。
涙が出る場面はありますが
辛くなって読むのをやめてしまうような場面はありません。
そのような意味で、痛快人情活劇とタイトルをつけさせていただきました。
拍手喝采です。
一気読みしてしまうと思います。
公爵令嬢のミリスお嬢様。
ぶっ飛んだやり方で我を通す、まさに“唯我独尊”なお嬢様です。
悪い意味なら、自信家の自己中心的な人物に感じられるでしょう。
けれども、彼女は太く一本筋が通っていて、そのブレない意志が彼女を強く輝かせます。
よくよく考えれば、地位や権力、お金や特殊アイテムは持っていても、チート能力なんてものは持っていない彼女。
しかしそのブレない意志の力と頭脳で、周りの特別な力を持つ人間達を次々と魅了していくのです。
魅せられるのは、良い意味の“唯我独尊”な彼女。
何ものにも代えがたい、かけがえのないもの。
本来、全ての人間がそうであるべき、という強い心。
そういう主人公ミリスの奥に、作者様の熱い心を感じます。
……とか書きながら、とにかくエンターテイメントとして面白いのです!!
そう、面白い!これに尽きます。
笑えて驚いて泣けて、また笑う。
そんな素晴らしい一作。
オススメ致します!
この作品の主人公のお嬢様、いい所のご令嬢でございます。
金持ち、権力持ち、自信家という3拍子揃っております。
こういうキャラって、たいていはただの悪党になりさがっちゃのが常なんですが、このミリスお嬢様は違います。
己の欲望のままに権力や財力や人脈を使い、それが何故か力を振るわれた庶民や弱者の救いとぴったり一致するという、奇跡のようなハマり具合を見せております。
べつに民主主義の世界観じゃないし、人気取りをする必要は皆無な世界なんですけど。
それでもミリスお嬢様は今日も傲慢不遜に、己の欲のままにその力を行使しまくります。
そして弱き民が、その行いによって何故か救われて行くという不思議。
作者様のあの渾身の作品が、ついにリニューアルされて世に再登場しました。
さぁ、今日もお嬢様のお金と権力が、心地よい騒動を起こす――見逃すな。
面白いですっ。三話まで読めば、もう虜。
カクヨムで物語をたくさん読んできて。何年たっても、印象に残ってる、面白かったな、と記憶のどこかにひっかかり続ける作品って、ありますよね?
それがこれです!
ミリスお嬢様がね、もう、かっこいいの!
やることなす事、「え、それ、やりすぎじゃ………」「良くないんじゃ………?」
と思うんだけど、話が進んでいくにつれ、その局面が、綺麗にひっくり返るんです。
もう、面白くって、面白くって。
ミリスお嬢様は、破天荒なんだけど、心に信念があって、まっすぐで、誇り高い。
見てて惚れ惚れする主人公です。
痛快、爽快さがたまらない作品です。
ぜひ、ご一読を!