痛快だが物凄く深い痛快人情活劇 一気読み必至

登場人物が、全部生き物の匂いがするんです。

それぞれの立場があって、それぞれの正義があって、それぞれの事情があって、それぞれの理由があって、その行動をする。そうするしかないからそうする。

物事は全てそうだと思うのですが、例えば戦いの場面などでは非常に象徴的なのかもしれませんが

一部分だけ見たら、どちらかか善でどちらかが悪なのかもしれません。

だけど、それぞれにはそれぞれの言い分がある。見方によってはそれは簡単に逆転する。

そんなことを感じさせられる物語でした。

作者様の筆のお力で、すごく重たいお話も爽やかに、かつ、軽やかにユーモラスに進んでいきます。

涙が出る場面はありますが
辛くなって読むのをやめてしまうような場面はありません。

そのような意味で、痛快人情活劇とタイトルをつけさせていただきました。

拍手喝采です。
一気読みしてしまうと思います。

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