概要
カッパと暮らす、ちょっと不思議で温かい毎日。
「家族は、血じゃなくて、心でできている。」
舞台は雪の降る街。
ドラゴンの“ゴンちゃん”を見送ってから一年、ようやく穏やかな日常を取り戻した山之内家に、冬の夕暮れ、またしても「非日常」が訪れる。
姉・美沙が川辺から連れ帰ったのは、小さなカッパの赤ちゃん──“カッピー”。
言葉を話さず、「クゥ」と鳴いて気持ちを伝えるその存在は、恐ろしいスピードで信吾達の心を溶かしていく。
雪に覆われた街の中で、信吾とカッピーとその家族が過ごす、静かであたたかな冬の物語。
いろいろな出来事と向き合いながら、彼らは「家族」という意味を探していく。
舞台は雪の降る街。
ドラゴンの“ゴンちゃん”を見送ってから一年、ようやく穏やかな日常を取り戻した山之内家に、冬の夕暮れ、またしても「非日常」が訪れる。
姉・美沙が川辺から連れ帰ったのは、小さなカッパの赤ちゃん──“カッピー”。
言葉を話さず、「クゥ」と鳴いて気持ちを伝えるその存在は、恐ろしいスピードで信吾達の心を溶かしていく。
雪に覆われた街の中で、信吾とカッピーとその家族が過ごす、静かであたたかな冬の物語。
いろいろな出来事と向き合いながら、彼らは「家族」という意味を探していく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!赤ちゃん河童とのひと冬のあたたかな物語
雪の降る街で、ドラゴンとの別れから一年後、信吾と美沙は川辺で見つけたカッパの赤ちゃん「カッピー」と新たに暮らし始めることになります。美沙さん、不思議な動物見つけるのうまいですね。日常と非日常の境界が再び揺らぐ中、二人は食事や生活環境、水場の確保など手探りで世話を続けます。友人たちのちからを借りながら、仲間の冬眠がさめる三月まで守り育てることになります。虎之介も交えた小さな家族として、カッピーとの温かな冬の日々がはじまります。やがて坊や、記者、政治家、配信者らも混じり、物語はどんどん進展していきます。最後はあの!結末はぜひ皆さんでお確かめください。
- ★★★ Excellent!!!雪降る冬の夜こたつでみかんを食べながら読みたくなる、極上のホームドラマ
前作の可愛らしく愛らしいドラゴンに続き、
今度はなんとカッパの赤ちゃん「カッピー」が山之内家にやってきた!
「非日常」な存在であるはずのカッピーが、信吾や美沙、
そして周囲の人々の輪の中に当たり前のように溶け込んでいく様子が、
本当に心地よいです。
言葉は話せないけれど、「クゥ」という鳴き声と愛らしい仕草で感情を伝えるカッピーがとにかく可愛い! 癖になる!
その姿に癒やされるだけでなく、彼(?)を育てることを通じて、不器用な大人たちが少しずつ「家族」としての絆を深めていく過程に胸が温かくなります。
雪国の静けさと、家の中の賑やかな温かさの対比も素晴らしく、
寒い冬の夜に…続きを読む