ドラゴンのゴンちゃんに続き、今度はカッパのカッピーが山之内家へ──。「またかよ!」と笑わせつつ、家族が自然と受け入れていく優しさがすごく心地いい。信吾のツッコミと、美沙の勢いと、赤荻さんの不器用な愛情。そこへちょこんと座るカッピーの可愛さが加わって、日常と非日常がふんわり混ざる“山之内家らしさ”が一気に戻ってくる。読みながら思わず頬がゆるむ、あたたかくて賑やかな第2章の幕開け!
友達から、旅行に行くからと言ってカッパを一時的に預かったり、川でケガしているカッパを保護したり、と昨今カッパを育てる機会が何かと多くなったと思います。そんなときは、この物語が読めば大丈夫。主人公の青年と癖の強い姉が愛情をもってカッパを育てていきます。また、主人公たちは、カッパという存在に理解ある人たちに恵まれてもいます。ほのぼの平和な物語で安心して読めます。でも、一時的な保護とのことなので、いつかは巣立ちの時が来るのかな……?【第20話まで読んでのレビューです。】
『ドラゴンの飼い方教えます』の続編とも言える本作。ですが、前作未読の方でも楽しめるようになっています。魅力は、やはり登場人物たちのあたたかさです。カッパという特異な存在を前にして、けれども彼らは優しい眼差しを向けます。そして、カッピーがとても可愛らしいのです。人間と会話はしませんが、仕草の描写だけで愛らしさが十分に伝わってきます。カッピーを育てながら周りの人たちもゆるやかに成長していく様は、読む人の心も和ませてくれますよ。
信吾と美沙は、以前にドラゴンを育てるという驚きの経験をした姉弟。今回は美沙がカッパのカッピーを見つけてきたので、世話をすることに。カッパって何を食べるの? やっぱりキュウリ?水がないといけないんじゃないの? お風呂で大丈夫?初めてのカッパとの生活は、わからないことだらけ!それでも、周囲の優しい人たちに助けられながら、カッピーは元気に育ちます。ほのぼのとドキドキのカッパ育成ライフ、のぞいてみませんか?
カッパのカッピーが可愛くて癒されます。脳内でカッピーを想像しながら読んでるとほのぼの( *´꒳`*)੭⁾⁾新しい登場人物が出てくるたびに、カッピーの幸せを壊す気じゃないよね?!?!と警戒から入りつつ読んじゃう。カッピーとの温かい日常が続きますように!
前作『ドラゴンの飼い方教えます』の主人公たちが今度はカッパと暮らしていきます……といったら「前作を読まなくちゃいけないの?」と思うかもしれませんが、ご安心を。優しい姉と弟のやり取りやカッパの子ども、もといカッピーという未知の存在に振り回される日々。そして少しでもカッピーが過ごしやすくなるよう知恵を絞る登場人物たち。シリーズのあたたかさと魅力がそのまま詰まっています。前作を知らなくても楽しめる作りになっており、むしろ不思議で可愛い存在に癒されたい人にはぴったりな作品です!