ブライダル学園の贄婿

遥か遥か、昔より。
常世と人間界を繋ぐ婚姻の儀の為の学び舎、『ブライダル学園』と呼ばれる施設が、とある常世に在りましたとさ。
其処に通う妖は、添い遂げる人間の花嫁、または花婿を現世で見初めて契約を交わし、伴侶と共に学園にて常世と人界の常識を学んで祝言に備えることが義務付けられていました。

常世で妖と添い遂げる運命の花嫁、花婿は『贄嫁』、『贄婿』と呼ばれることもありましたが――この物語の主人公・那須島木折（なすじま　きお）はあらゆる意味でイレギュラー。

この物語は、自身の婚約者である、花の女神の血を引く妖の少女・遠矢未咲（とおや　みさき）を心から愛する少年・木折の物語――。

※この作品は、小説家になろうにも載せております。