概要
もう、〇〇‥‥‥ 彼女はつぶやいた
ジャンルに悩んだ文芸です。歴史ファンタジーホラー恋愛風味でちょっと不可思議。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!名前も正体も不明な「誰か」。それでも彼は、確かに「その時」を生きていた
ロマンとか、すごく想像力を刺激される感じとか、とにかく「悠久な何か」に思いを馳せたくなる作品でした。
とある男が剣を手にする。そして、傍らには「彼女」と呼ぶ誰かがいる。
男がいる状況は、どこか切羽詰まったもので、これから何らかの努力をしても逃れきれるものではないのがわかる。
それでも、男の心は静かなもので、傍らにいる「彼女」の存在に救われているらしいのが伝わってくる。
……そして、一つの結末。
主人公の男が迎えたラスト。そして彼の置かれている「状況」を見て、様々な想いが胸の中を去来しました。
彼のような存在は、これまでの時代の中でたしかに何人も存在した。彼がどのような…続きを読む - ★★★ Excellent!!!運命に飲まれた老剣士は最後に何を思う?
ホラーや戦記物がお得意の文鳥亮さんの、久しぶりの新作です。
そろそろカクコンの話題がちらほら出てきましたので、冬眠から目覚めつつあるのかも知れませんw
本作は、ホラー、歴史、恋愛、どれにもジャンル分けしにくい独特の作風です。
1800字の掌編ですので、ストーリーを述べるとあっという間にネタバレになりますから、やめておきますが、年老いた剣士が最後に何を思ったのか、いろいろと想像してしまうお話でした。
また、隣に座ったこの娘が何者なのか、死神なのか、守護霊なのか、顔を見られないのはなぜなのか、疑問は尽きませんが、そのあたりは読者の想像にお任せします、ということなのでしょう。
なん…続きを読む