概要
世界は、宇宙は確実に壊れていく。でも私達は、まだ何か創ることができる…
月曜日の朝、満員電車。「何のために働くのか」「どうせ死ぬのに、なぜ生きるのか」――あなたも、そう考えたことはないだろうか。
物理学に、こんな法則がある。「宇宙のすべては、最終的に無秩序へと向かう」。エントロピー増大の法則という。放っておけば、部屋は散らかり、関係は壊れ、すべてはバラバラになる。星も、記憶も、いつかは消える。
でも、その流れの中で、私たちは奇妙なことをしている。朝起きて、顔を洗い、仕事に行く。データを入力し、メールを返信し、誰かと話す。これらはすべて、「秩序を作る」行為だ。
人間と石ころの違いは何か。それは、自分がいつか消えることを「知っている」こと。有限性を自覚するからこそ、私たちは何かを選び、意味を作り出す。
完璧である必要はない。世界を変える必要もない
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