静かな冒頭から最後の一行まで、ずっと胸を締めつけられました。終末ものの緊張感だけでなく、「生きるために何を捨てるのか」という痛みが深く刺さります。短編とは思えない密度でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(248文字)
人を喰らう奪う世界。最後に残ったのは、生存ではなく、選択。短編ながら、引き金の重さが胸に残ります。
重い展開、大好物です!!そんな人は読んで良かったと思える作品です!あの引き金のあと、どうなったのか気になります……
感染ゾンビもの、ポストアポカリプスな世界観で、主人公は好きな女の子相手に重い決断を強いられます。短編ですが、とても重い短編でした。最後の放送の言葉にこの先に光が見つかるような気がしますが、それはもう決断の後。苦い気持ちですが、読みやすい文章で引き込まれました。
本作は、ディストピアという世界観が冒頭から鮮明に伝わってきて、情景を思い描くだけでなく、その空気感やキャラクターの心情を肌で感じることができます。その没入の先で突きつけられるのが、「正しい選択とは何か」という問いでした。作中で示される主人公とヒロインの想いを、最終的に引き継がされるのは、まさに読者なのだと思います。短編でここまで深く引き込み、選択の重さを読者自身に背負わせる構造は見事でした。強く印象に残る一作です。
ゾンビパニックを想起させる終わりゆく世界。その輪郭が、主人公が歩む過去から現在までで静かに、残酷に描き出されます。無二の親友、気のいい兄貴分。未来に希望を持たせるような赤子の登場。様々な人との交流を経て、最後には体の一部を剥がされるような悲痛な結末が待っています。失うものの大きさから、そこにある愛を教えてくれる、自分の大切なものはなんだろうかと一息ついて考えたくなる読後でした。ぜひご一読を。
読み進めていくうちに嫌な予感がして的中した形ではありましたが、主人公とヒロインの最後のやり取りに対する感情が、そうするしかないよな、というのと他に方法はないんか…!と反復横跳びしながら掻き毟らされました。最後に希望を見出す主人公のモノローグがあって救われた…!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(132文字)
圧倒的な絶望でした。主人公が銃の引き金を引いてしまうラストは、人間から獣に成り代わってしまう前に、愛する人の姿のまま逝かせたいと願ったのでしょう……。愛する人を愛し抜くための決断に、こちらの心も抉られた思いです。個人的には東條さんの筆致の一人称「おれ」キャラ、すごい刺さります。(変な読者ですみません)
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