うら若き女子高生たちがクリーム砲で白く汚されていく描写は圧巻です。
まるでノンフィクション。
今日という日まで、一体何人の少女たちが作者の脳内でクリーム砲をぶっぱなされたのか──想像しただけで震えが止まりません。
そして、本作品はクリーム砲フェチ製造マシーンでもあります。読者はもれなくクリーム砲フェチとなり(私自身もそうです)、次は誰だ!? もっとクリームを! それだけじゃ足りない! むしろ、俺にクリーム砲をぶつけてくれ!
……と、自我が白く汚染されることでしょう。
〝クリーム砲〟という新ジャンルを開拓した作者の着眼点に嫉妬しました。群像劇としても立派に成立しております。
真っ白な敗者たちの中で、最後に立っているのは誰なのか。あなたの眼で確かめてください。
一見、甘いバニラの香りに包まれた「お遊び」の予選。しかしその正体は、敗者の尊厳を奪い、権力で結果を歪める歪(いびつ)なサバイバル・ゲームです。
この物語は、甘いお菓子を囲むお茶会のようなものではありません。
それは、**「完璧なデコレーションケーキの中に隠された、鋭利なナイフ」**を探し出すような、ヒリヒリとした心理戦です。
スクールカーストの頂点に君臨する者に一矢報いたい方や、理不尽なルールを頭脳と勇気でぶち壊す逆転劇が好きな方に、ぜひ読んでほしい一作。
最後の一滴まで、どちらが「甘い」汁を吸うのか……その結末をぜひ見届けてください。
読んでいるあいだずっと展開に振り回されっぱなしの良い青春物語です。
多視点ザッピングを用いて真実を段階的に開示していく設計が見事でした。
鷹宮と神楽坂の破局について、鷹宮の視点で見えていた絶望の景色が、神楽坂の視点で別の意味を帯び、最終的に黒川の視点で真相が反転する構成はよかったです。
視点のコントロールが的確で、ひとつの出来事が、見る角度を変えるたびに意味を書き換えられていく感覚は、群像劇としてよくできていました。
伏線の配置も巧みです。
桐谷が澪の横顔に覚えた既視感が、鷺沢の憧れる「OOOO(ネタバレ防止)」の情報と重なる瞬間や、加賀谷が月城の声に抱いた「OOOO(ネタバレ防止)」という違和感が、あのような形で回収されるとは思いもよりませんでした。
物語の中で何気ない描写として通り過ぎていた情報が、終盤になって全く別の意味を持つため、つい読み返したくなります。
また、物語のペース配分が生む対比も印象的です。
加賀谷が教室に飛び込み、一条が真実を突きつけ、逆転勝利に至るまでの畳みかけるようなリズム。その直後に置かれた、バルコニーで澪がひとり夜空を眺める静寂の時間。
さらに、敗者ゾーンにおいて、東條が朝霧に「気が済むまで泣いてくれ」と不器用に寄り添う場面に生まれた一瞬の救いも、ずっと頭に残っています。
これからもこの素晴らしい物語を応援しています。
冒頭部分を読んだとき、最初はいじめ、恐怖、そして、クリームまみれで晒し者にされた女の子達を助けてあげたい。
エンターテイメント感は確かにあるけど、最初に一気に沸き起こったのは、そんな負の感情でした。
しかしながら、加賀谷くんや、鷹宮さんの活躍が、丁寧に描かれて状況が一変します。
このストーリーが、一気に希望が持てる学園ものの青春ストーリーに変化して行きました。
まさに噛めば噛むほど、読み進めれば、読み進めるほど味が出る、そして、希望が持てる学園ものストーリーです。
伏線回収やキャラクターの心情描写も本当にお見事です。
その証拠に、僕も最新話まで一気に読みました。
是非、冒頭部分だけではなく、最新話まで一気に読んでみてください。