とある高校に通う、容姿端麗でハリウッド女優の娘、鷹宮澪。
その容姿故に中学時代は女子からは妬まれ、恨まれ、いじめにあう事も多々あった。
高校に入り想いを熱心に伝えてくる男子の熱意に負けて付き合うもすぐに浮気されてしまう。それ以来、誰かと関わることを露骨に避けて生活している。
そんな彼女の高校には文化祭で開催される「No.1女子」を決める投票イベントがあった。
『私も、何者かになれるかもしれない』と参加する澪であったが、そのイベントは凄惨なものであった。1VS1の投票で負ければ顔面に生クリームバズーカを受けるのである。
果たして澪はNO.1になれるのか?なれば何かが変わるのか?
一見すると一発ネタ小説のような印象を受ける本作ですが、敗者1人1人にフォーカスを当てた心理描写が秀逸でどんどんと話に引き込まれます。
そして設定の良さ故に理解しやすいルールですが決して単調にはなっていないのは作者だなしーさんの技量あってこそのものだと思います。
続きがとても気になる作品です。
高校の文化祭で開催される「No.1女子決定戦」!
負けた者には容赦なくクリーム砲が炸裂し、真っ白に染まった姿で待機を強いられる。
この残酷なイベントを通して描かれるのは、表面的な「勝ち負け」だけではない。
クリーム砲を受けた瞬間、彼女たちの日常は崩れ去る。整えた髪は乱れ、制服は汚れ、涙とクリームが混ざり合う。
しかし本作の真骨頂は、その「敗者」となった一人一人にもドラマがあり、想いがあり、人生があることを丁寧に描き出す点にある。
勝者の物語ではなく、敗者の心に寄り添う物語――
クリーム砲という独特な設定の向こう側に、少女たちの葛藤と成長が息づいている。
ついでにクリームにまみれる女子高生の描写が好きな人にもお勧めの一作です。