ゾンビが蔓延する絶望的な世界で、主人公たちの選択と愛の結末を描かれている短編。世界の終わりから個人の終わりへと収束している様に感じました。
世界が終わりに向かっていく中で描かれるのは、派手な戦いや絶望ではなく、「誰かと一緒に生きようとする気持ち」です。極限の状況だからこそ、一つ一つの選択が切実で、読んでいるうちに胸が苦しくなります。愛することが支えにも重荷にもなり得る、その危うさを静かに描いたお話でした。
ゾンビウイルスの世界で生き延びた二人の話です。一瞬の希望。そしてそれが一瞬で崩れ去る絶望。最後の二人の会話と、想いが痺れました。これが純愛ッッ……!!これが純愛です!!
極限状態におちいってしまった人々の生き様が迫力ある筆致でドラマチックに描かれています。ふたりの恋物語が切ない……。
胸がじんじんと痛くなる。もし私だったらどうする?どう生きる?そしてどう最後を迎える?そんなことを考えて感情移入してしまう物語です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(187文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(90文字)
ゾンビ作品では時々ある出来事ですが、この後どうなったのかな……と思うと切ないですよね。そんな余韻を感じさせられました。この世界に主人公が希望を見出せたのか、考えてしまう作品です!
感染者にあふれた終末世界。愛する人となんとか生き延びようとする主人公たちだが…。絶望しかない世界でも、守るべき人がいれば生きようという希望が持てる。でもそれがなくなった時、それでも人は生きようと思えるのか。悲しい物語ですが、ご都合主義で終わらせない、リアルな感情に感動できる作品だと感じました!
切ない話です。ですが、いろんなことを考えさせてくれる話です。もし、自分が主人公の立場だったら?もし、違う立場だったら?人を想う気持ちが、それぞれの物語を作るのだと感じられます。