概要
会えなくなったあの人から手紙が返ってくるという「ゼロ番地のポスト」
会えなくなった人に、どうしても届けたい言葉がある。
会えなくなった人から、どうしても届けて欲しい言葉がある。
祖父の入院をきっかけに、大学四年の天野明生は「杜の町」で祖母の手伝いをすることになる。そこには、会えない人から返事が届く「ゼロ番地のポスト」があった。祖母は「交神者」として御信託の役割を果たしてきたが、明生は、その覚悟が持てずにいる。葛藤のなかで出会う人々、再会する大学の先輩、祖母との対話。明生は、自分の弱さや過去と向き合いながら自分にできる方法で「交信者」としてなら歩めると思い始める。
誰かを想い、赦し、未来へつなぐための物語。
会えなくなった人から、どうしても届けて欲しい言葉がある。
祖父の入院をきっかけに、大学四年の天野明生は「杜の町」で祖母の手伝いをすることになる。そこには、会えない人から返事が届く「ゼロ番地のポスト」があった。祖母は「交神者」として御信託の役割を果たしてきたが、明生は、その覚悟が持てずにいる。葛藤のなかで出会う人々、再会する大学の先輩、祖母との対話。明生は、自分の弱さや過去と向き合いながら自分にできる方法で「交信者」としてなら歩めると思い始める。
誰かを想い、赦し、未来へつなぐための物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ひたすらに優しさに溢れた物語
身近な誰かがなくなった時、人というのは足を止めます。
故人を悼むためであったり、自分の気持ちに整理をつけるためであったり。
ただひたすらに悲しみで歩めなくなっているのかもしれません。
ですが、いつまでも死者に縛られていては、前に進むことができません。
いつかどこかで死者との思いを割り切り、そこから旅立つ必要があります。
そうは言っても、大切な人との思い出が薄まって忘れ去ってしまうようで、なかなか割り切るのって難しいです。
ですが、自分の心を縛り付けている死者に対しての思いを、死者自らが答えてくれることで晴らすことができたなら……?
向き合う「人の気持ち」は、故人への思いに溢れており、並大…続きを読む - ★★★ Excellent!!!泣けました。ただ泣けたのではなく、深く心が反応しました。
「会えなくなった大切な人へ、手紙を送れる場所がある。」
『ゼロ番地のポスト』
ここに手紙を投函すると大切な人から返事がくる。
大切な人に何もしてあげられなかった。きちんと向き合えなかった。それは大切な人も同じだった。
明生君も、他の誰もが、想いが自分に向いている時、できることには限界がある。
だけど、ひと度、その想いの方向性が、大切な人へ向いた時、大切な人の背景に想いを馳せた時に感じる、
「大切な人のために何ができるのか。」
その瞬間から、人は無限の力、奇跡を起こせる。
そんな可能性に満ちた素敵な素敵な素敵な感動の物語です✨️
泣けました。°(° ᷄ᯅ ᷅°)°。
ただ泣けたのでは…続きを読む