「魔獣」とそれを討伐する「狩人」が存在する世界。現山学園にて繰り広げられる、閉鎖的空間に閉じ込まれた生徒達が、魔獣となった人間を探すミステリー作品です!
「魔獣」「狩人」「人間」のパワーバランスがとても良く、人狼ゲームが好きな方には特にハマる要素の強い一作となっております。誰かが嘘を付いていないか、言動に矛盾が生じていないか、なぜその場所にその人物がいたのかなど、かなり思考を巡らせないと解けない超本格ミステリーを味わいたい方は是非必見ですね(☆▽☆)
果たして学園に潜む「魔獣」は誰なのか!?
一度読み出せば止まらなくなる一作です👍
この作品は、謎の美女にだまされ「半魔獣」となってしまった灰咲玲央の生き残りをかけた奮闘が描かれるミステリアスなサスペンスです!
感情が昂ると魔獣になってしまう、それだけでも恐ろしいのに、魔獣の犯行と思われる殺人事件が起き、学園は閉鎖。玲央は自分が半魔獣であることを隠しながら、懸命に本当の犯人を捜そうとします。
もうこの時点でハラハラドキドキ、息をつく暇もないくらいの心臓に悪い展開の連続。
そのなかでも、次第に閉ざされた学園内の人間関係や、「狩人」と呼ばれる人たちの思いや過去などが見えてきて、ダークで残酷な世界観が深まっていきます。
しかし、終始絶望感が漂うなかでも、どこか温かいストーリーは、非常にバランスがとれていると感じました。
明かされる謎や犯人なども納得できるように描かれており、不運に巻き込まれながらも知恵を絞り、身体を張って頑張る主人公もかっこいいです。
見どころたくさんのこの作品、ぜひ皆様もお楽しみくださいませ! おすすめです♪
ある日、白いワンピース姿の少女に話しかけられたのが、灰咲玲央の数奇な運命の始まりだった。
魔獣化。魔獣の印。半魔獣。人間と魔獣の狭間という微妙な立ち位置で、いつ完全な魔獣になるとも言えない状態の中、弓をかまえた少女から矢が放たれる。玲央は混沌とした意識の中で少女の声を聞いた。
魔獣を狩る『狩人』と呼ばれる存在。浅沼瑠璃羽という名の少女との出会い。そして、"絶対に他の狩人には魔獣化の事を知られないように"と忠告される。玲央はかろうじて一線は越えずに済んだようだ。そんな中、彼の周りで"ある事件"が発生する。
魔獣による殺人事件。
瑠璃羽の知り合いで、同じく『狩人』であるOBの葛城霧斗が介入してくる。彼の指示により、事件の犯人が見つかるまで、学園は閉鎖されることになる―――。
ミステリー要素のある学園ファンタジー✨
主人公ピンチになりつつ、最後は····というハラハラドキドキな展開がたまりません! もちろん、それだけではなく、考えさせられるようなテーマも含まれており····。
人間模様や感情の動きも秀逸で、最後まで楽しめる作品でした。楽しい、という意味ではなく面白い、が正しいかもしれませんね。
気になる方はぜひ読んでみてください!
「半魔獣」の殺人事件によって巻き起こる、誰が半魔獣なのかを導き出すサスペンス・ミステリーです。
主人公を半魔獣にすることによって、命を狙ってくる「狩人」から正体を隠しつつ犯人に迫るという設定がとても斬新で心が惹かれました。バレたら自分の命も狙われるかもしれない、犯人は身近にいるのか、次に狙われるのは誰か――全てが絡み合い、常に緊張と好奇心のドキドキが続いて、次が気になる展開でした。
そして殺伐とした事件だけでなく、人間関係の複雑さも魅力的です。特に自分殺すかもしれない「狩人」の人間性に触れ、そして主人公も知らない過去を読者が知ったとき、切なさやもどかしさでいっぱいになり、物語の中の彼らを応援したい気持ちになります。
結末は学園ミステリーにふさわしい、少しほろ苦いけれど爽やかな読後感でした。新しいサスペンスとミステリーを味わいたい方にぜひおすすめします。
不運にも「半魔獣」というモンスターのなりかけのようなものにされてしまった主人公・玲央
このことは、ほかの人間、とくに、魔獣を狩る「狩人」には絶対に知られてはいけない
なのに、学園の中で、殺人事件が発生
どうやら、自分以外の半魔獣が犯人のようで、犯人を捕らえるまで学園は封鎖されることに…!
玲央は、逃げることのできない舞台で、自身のひみつを隠しながら、犯人をさがさなければならなくなった😰
さあ、どうする!?
かわいくて凛とした狩人・瑠璃羽
勘のするどい謎めいた狩人・霧斗
だれを信じて、どう戦うか
ドキドキ・ハラハラ(時々笑える😁。そして、泣ける(´;ω;`))の学園謎解きサバイバル
どうぞご一読を
僕・灰咲玲央は、頬にチクチクした草が刺さる感覚で意識を呼び起こした。
浅沼瑠璃羽に銀色の矢で撃ち抜かれ、魔獣化を抑制されたらしい。
「魔獣の種が全身に回ると、印の模様が体中に出現し、最後には完全な魔獣になってしまう」
瑠璃羽は「絶対に他の『狩人』には魔獣化の事を知られないように」と言っていた。
しかも、転校生として僕を監視し始める始末。
そんな中、学園の者たちが半魔獣に襲われた。
半魔獣はすでに人間の姿に戻って、封鎖された学園の中で、生徒に紛れ込んでいる。
「実はあなたが半魔獣だったりして」
まずい。僕は疑われている。
もし僕の魔獣化が判明してしまったら、どうしたらいいんだろう。
そのとき、瑠璃羽が不意に僕の腕を掴んだ。
「私も『狩人』だから協力義務がある。君は、とにかく❋❋❋には気を付けて――」
(……いや、まさかね)
あなたは誰を信じ、誰を狩るのか?
血と恐怖が支配する衝撃の学園ミステリー、ここに開幕!!