君のためなら死ねるなんて言わない 君と死ぬまで生きたい

不老不死を待つ占い師シエラと、薬師としての側面も併せ持つアズウの、命についてを考えさせられる物語だと感じました。

不老不死なんて様々な物語においてはしばしば憧れとともに語られるものです。

けれども、その異質さには、正常な人々には耐え難い。

異物となり異端として排除される様には、わかる気がしてしまう己の弱さを感じます。

そんな中、アズウはシエラを肯定します。

不老不死なだけの、人間だと。

力強い言葉は愛故にだと感じますが、その言葉を口に出せるのは、まぎれもない強さ。

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