概要
満天の星空の下、死に往く星の片隅で、少年は青い球体と出会う
二一六四年。人類は新たなる選択の岐路にいた。
ゆっくりと死に往く星。地球脱出計画の要となる軌道エレベーターの根元には、さまざまな職業の人間たちが集まっている。
研究員、技術者、教導者に、そして宇宙飛行士の卵たち――。
そして、僕のまわりをくるくると動き回る、青い球体。
僕たちがこの星を脱出するまで、あと四年。
僕は、このハワイの地で生きている。
ゆっくりと死に往く星。地球脱出計画の要となる軌道エレベーターの根元には、さまざまな職業の人間たちが集まっている。
研究員、技術者、教導者に、そして宇宙飛行士の卵たち――。
そして、僕のまわりをくるくると動き回る、青い球体。
僕たちがこの星を脱出するまで、あと四年。
僕は、このハワイの地で生きている。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人工知能の優しさと健気さ。
最後の方、泣いちゃったじゃないですか…
すごく面白かったです。とても真っ当で真剣で、ぞくぞくするほどリアルなSFでした。登場人物が皆とても優しくて、一つの目標に向けて一致団結する姿だとか、主人公タマくんの弱さとそれを乗り越えようと足掻く姿だとか、思わず手に汗握って応援してしまいます。
少しずつ成長して乗り越えたり乗り越えられなかったりするタマくんと、それを支える周囲の人々、そして何よりセレスが。セレスが…っ!(涙)
セレスはとても人工知能的で、その分とても優しくて健気で、ううう…これからも幸せであっておくれ…。
ああ、本当に面白かった。人類と人工知能の未来に幸あれ、と祈りたくなる絶品SF。