余暇人のVRMMO誌〜就活前にハマっていたマイナーゲームにログインしなくなって五年、久しぶりにインしたら伝説になっていた〜

作者 双葉 鳴

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★★★ Excellent!!!

ゲーム開発陣の悪意だらけのパソコン用のMMOがかつてあった。即死罠がノーヒントでそこかしこに散りばめられ、心折られてゲームを辞めた者数知れず。最終的に残ったユーザーは16人だけだった。

……時は流れ、最後の16人の1人であった主人公はブラック企業勤めで体を壊し、療養の為に退職することになった。

急に暇になったので久しぶりにゲームをしようかと思ってみれば、かつて自分がやりこんでいたパソコンゲームがVRMMOとしてリメイクされ、しかも人気タイトルになっていると知り、懐かしくなってゲーム世界にダイブする。

そして知る。自分を含めた最後の16人がこのゲーム世界においては始まりの16人と呼ばれる伝説となっていることを。

自分は他の15人に比べれば凡人だし、と自己評価は低い主人公だが、周りから見れば主人公こそが一番突き抜けたヘムタイであった。

主人公は、ゲーム制作者の悪意ある罠を死に戻りを前提に片っ端から自分で試し、その対処法を見つけ出すことに情熱を全振りしていたガチ検証勢だった。本人が趣味で記録していた検証ノート(200冊以上)のうち、発見されているのは30冊未満にも関わらず、そこから得られた情報からは全プレイヤーが恩恵を受けていた。

そしてそこに当の本人が降臨し、VRになってより悪辣さの増した制作者の悪意ある罠を嬉々として検証し始める。

そんなガチ検証勢の帰還により、攻略が停滞しつつあったゲーム世界に新たなうねりが生まれていく!


〜〜〜



主人公がガチ検証勢という新しいスタイルのVRMMO小説はかなり新鮮でした。味覚や痛覚さえ実装されたゲーム世界で躊躇なく毒を飲んで周りをドン引きさせているシーンはめっちゃ楽しい。

リアルサイドでのうぐぐいす嬢との絡みが個人的には気になる。



★★★ Excellent!!!

主人公の性格や考え方は他の作品とは違い異色でどこか天然な風も見受けられる。言いたい事、感じた事などをハッキリという姿勢、そして女に惑わされず自分を貫く姿勢が個人的にハマる。

物語の内容などは開拓がメインに行われるように思えた。舞台となるVR型MMOPPGも奥が深く科学的要素も多数見受けられ設定も凝っていることからとても面白く感じた。