横浜駅が増殖するという正気を疑うような設定を、説得力のある緻密な設定と描写によって巧みにまとめている。
大都会の巨大な駅に特有の、どこまでも果てしなく続く孤独感、自分が今どこにいるのか良く分からない不安感、そういった心象風景をSFに落とし込むと、このような壮大な物語になるのでしょうか。
なんだこの文章の上手さは。開始3行で、この作者の筆力がわかる。視覚情報の「黒」と「白」が効果的に使われている上(しかも真逆で振り幅最大)、それがこの世界観の核に直結する、というのだから。物語を…続きを読む
奇抜なアイデアと卓越した文章表現力、そして圧倒的な構成力が三身合体すると、このように破壊神:ディストピアものの傑作が誕生します。※上の表現はほめ言葉です。突拍子もない設定がまず目を引きますが、…続きを読む
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