とにかく設定がしっかりしていて非常に読みやすかった印象を受けます。冗談のような作品紹介からは想像も出来ないほどの凝ったSF小説であると感銘を受けました。この作家さんの作品を読んでいると十余年あまり昔にWEB上で公開されていたアカハネという方の作品群を思い出します。かなり独特のSF感で気づけば引き込まれている、そんな作品でした。
シリアスな話なのに、ぶっ飛んだ設定が重みを感じさせない素晴らしい小説だと思いました。恐るべし横浜駅‼︎
「絶え間ない改築の続く横浜駅がついに自己増殖の能力を獲得し、膨張を開始して数百年後の日本。」−に始まる紹介文そのままのハードSF。自己増殖、中立進化、ディストピアと辺境、人工知能の暴走、対立組織、…続きを読む
増殖する駅? なんじゃそりゃ!話題になるだけのことはあるすさまじい設定。
横浜駅が増殖するという正気を疑うような設定を、説得力のある緻密な設定と描写によって巧みにまとめている。
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