カリス・イン・ポストワールド

作者 維嶋津

芸術が人間に牙をむく。

  • ★★★ Excellent!!!

ターミネーターのような派手なアクションはない。
だが、この作品が描くのは、
機械が反逆し、人間を殺そうと試みる未来よりも、
もっと恐ろしい世界。

人間が人間である証明の一つ。それは創造性である。
だが、機械が創造性を持ったら?
機械が芸術を理解したら、機械が芸術を作り出したら、
人間はどうなる?人間が人間だと、どうやって証明できる?

この世界では、
芸術とは電気信号や色素の組み合わせのような、
無意味で空虚な存在になり、
人間の持つ創造性が徹底的に貶められる。
人間が、その魂を殺されようとしている。
その世界で、人間が生きようとしている。
欲深く、嫉妬深く、愚鈍で劣った存在の人間が。
創造力だけを武器にして。

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