概要
ようこそ電波研究部へ! 先輩がちょっとミステリアスなんです。
ようこそ、電波研究部へ。
一九九二年、私立東浄高等学校。理科準備室のいちばん奥にある、部員が数えるほどしかいないさびれた部活です。やっているのはアマチュア無線。無線機のマイクを握って、顔も知らない誰かと、声だけで話す趣味です。
入ってみて分かったのですが、この部、変な人ばかりなんです。
部長の滝沢先輩は声が高くて、電波の上ではしょっちゅう女の人に間違われます。でも訂正しません。同級生の久保田さんはほとんど喋らないのに、はんだ付けだけは部でいちばん上手です。顧問の相原先生は無線機の調整が神がかっているのに、なぜか一度もマイクを持ちません。
そして滝沢先輩には、もっと変なところがありました。
毎晩八時になると、決まった周波数で、決まった相手と、決まった言葉だけを交わすのです
一九九二年、私立東浄高等学校。理科準備室のいちばん奥にある、部員が数えるほどしかいないさびれた部活です。やっているのはアマチュア無線。無線機のマイクを握って、顔も知らない誰かと、声だけで話す趣味です。
入ってみて分かったのですが、この部、変な人ばかりなんです。
部長の滝沢先輩は声が高くて、電波の上ではしょっちゅう女の人に間違われます。でも訂正しません。同級生の久保田さんはほとんど喋らないのに、はんだ付けだけは部でいちばん上手です。顧問の相原先生は無線機の調整が神がかっているのに、なぜか一度もマイクを持ちません。
そして滝沢先輩には、もっと変なところがありました。
毎晩八時になると、決まった周波数で、決まった相手と、決まった言葉だけを交わすのです
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