日常というものは先人たちが築き上げた高みを誇る頑丈な塔のようなものだ。そこから眺望を楽しんだり、彼らを楽しませる者、裏で崩れぬように日々修繕をする者も居る。日常とは決して壊してはならない絶対的なものなのだ。主人公も日常に暮らす。そこに居るのは電車の車内。考える事は明るい事。ヘッドホンで音楽を聴く。見えるものは何ら変わりのない日常そのもの。……その時までは。日常が非日常に変わり崩れ落ちるのは案外脆い事かも知れない。
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