彼の趣味は小説の執筆……そして、人に言うにははばかられるものの“鑑賞”。その端緒と成長、そして開花するその契機。彼の、そして小説家としての全てが語り終えられた時……あなたはその“業”の深さを目にするのかも知れません。
その人の趣味はホラー小説の執筆と死体鑑賞である。 そんな言葉を大真面目に語られたら、後者については「ああ、映画やゲームの話ね」と割り切ってしまうだろう。 比喩でもなんでもなく、本当に死体鑑賞を嗜んでいるのだが、その人には理性もあるので、決して明かすことはない。 この物語はその人の原点から、今に至るまでどのように続いてきたかの話。 あまり怖くはない。 一般的なホラーはガヤが騒ぎ立てたり、叫び回るから怖く感じられるのだ。 対してこれは静かだ。落ち着いている。黙って事象だけを見つめているのだから、怖いはずはないのだ。
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