概要
『第5回山羊座文学賞』
https://kakuyomu.jp/user_events/2912051598180648472
に寄せて。
お題なし、1.5~2万字
「AI補助利用」は飛行機の仕組み等の調べ物に利用しております。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!それは世界を、人の世を変えるかもしれない罪深い飛行
高度千メドル以上は、竜の世界。
人間と竜の生きる場所が、明確に分かれた世界。
操縦士のアルと副操縦士のハックは、竜の骸を素材にして作られた飛行機、”紅三号“で空へと旅立つ。
目的は老竜が生を終える最期の飛行を追い、その先を記録として残すこと。
今後、国がその記録を元に竜の世界を侵食するために……。
現代でも、人間と他の生き物の生存圏は明確に分かれているものも多いです。
しかし、その境界を侵すのは、大体において人間のような気がします。
それがどれほどに世界のバランスを変えることかは考えず。
二人の飛行士は、無事に竜の棲まう空へ到達できるでしょうか。
そして老竜の最期の飛行を追えるのか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!会話の妙
ブルース・ブラザーズという映画をご存知だろうか?
ムショを出所する小太りな兄貴。
ソレを迎えに来た、ヒョロっとしたノッポな弟。
2人はそろいの黒のソフト帽に黒のタイ。細身のブラックスーツにレイバンのサングラスといったスタイル。
この2人は、育った孤児院が潰れそうと知り、かつて一世を風靡したブルース・ブラザーズバンドを再結成し、ライブで一山当て、その金で孤児院を救おう考える。
劇中の会話。
愛用のブルースモービルで出発というとき。
兄のジェイクが尋ねる。
「準備はいいか?」
答える、弟エルウッド。
「ハイオク、満タン。
タバコ、ツーカートン。
そして、なぜかおれたちは、暗闇にサングラス」
「よ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!死線、1000メドル
『未開のはずのジャングルに、鐘の音が響く』
そのような不可思議を言い表すために、『ジャングルベル』という言葉がある。
彼らが見たのは、まさにそのような光景だった……。
月は最初から人類に見えていた。
その月に人類が辿り着くために、アポロは十一号まで造られた。
彼らはどうやら、三号でそれを成し遂げたらしい。
ここは竜のいる世界線。
竜は、人類の頭上千メドル上空に生息しており、
そこに何があるのか、人類は未だに知らない。
そして、今まさに人類が超えられない死線、千メドルを目指す人口の翼も、竜の死骸でできていた。
今、誰も見たことのない景色に踏み込まんとする搭乗員二人は、何…続きを読む - ★★★ Excellent!!!誰もが一度は書きたくなる空飛ぶ船乗りの物語
飛行機に乗って窓から外を眺めたことはおありだろうか。雲の遥か下には恐ろしく小さな街並み。水平方向にはどこまでも続く大雲海。天頂方向には宇宙の色のような濃藍の空。そんな視界もひとたび雲へ突入すれば一瞬にして濃霧に消える。非現実的な光景が現実のものとして目の前に広がっているのだ。
あれを一度でも目にしたら、それを自分の筆に乗せて物語を書きたいと誰もが思うのではないだろうか。だが誰より強くそう思ったであろう一人、あの世界的なアニメ映画監督が山のように空飛ぶ船乗りの話を創ってしまったがために、そしてその出来があまりにも素晴らしすぎるがために、フォロワーは大変な苦労を強いられる。何しろ何書いてもラ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!竜の皮を纏い、血で粧い、雲を抜ける。
私はすんごい映画を観たのでしょうか……⁉︎
違うか。いーや、それにしてもすっごいものを読んだ……!
読み終えて文字数を見てみてびっくりです。20000字。たった2万字。
2万字でなんという疲労感でしょう! そしてこの疲労感の、なんと心地よいことでしょう!
主人公たちは、竜の骨、皮、血を使ってできた飛行機に乗り、空の彼方「竜層」へ向かう──。
この内容(描写)に詰め込まれた緊張感、そこに湧いてくる高揚感、そしてまたそれを覆う緊張感。
もう大変です、くどいようですが「2万字」の短篇作品を読んだあとの感覚じゃないのです。
満足感は必ずしも文字数に比例するわけではないというのはここカクヨムで繰…続きを読む