それは世界を、人の世を変えるかもしれない罪深い飛行

高度千メドル以上は、竜の世界。

人間と竜の生きる場所が、明確に分かれた世界。
操縦士のアルと副操縦士のハックは、竜の骸を素材にして作られた飛行機、”紅三号“で空へと旅立つ。

目的は老竜が生を終える最期の飛行を追い、その先を記録として残すこと。
今後、国がその記録を元に竜の世界を侵食するために……。


現代でも、人間と他の生き物の生存圏は明確に分かれているものも多いです。
しかし、その境界を侵すのは、大体において人間のような気がします。
それがどれほどに世界のバランスを変えることかは考えず。

二人の飛行士は、無事に竜の棲まう空へ到達できるでしょうか。
そして老竜の最期の飛行を追えるのか。

未知の世界へ進む人間の高揚や葛藤。
身勝手なロマンと、突き進む傲慢。
迷いと、確かな絆。
そして、生と死。
多くのものが混在した二人の飛行は、どのように終着するのでしょうか。

読み終えた時の、言葉にならないこの感覚を、どうぞ味わって頂きたいと思います。
お薦め致します。

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