概要
生死の境目を歩んでいるのは、なにも俺たちだけじゃない。
主人公、佐山俊之(さやま・としゆき)は、過去にトラウマとなるような『ある事故』で大切な人を失くしていた。陸上自衛隊勤務で模範的な佐山は、上官である大野武雄(おおの・たけお)の推薦もあり、とある特殊部署に転属となる。そこは略称『GB』と呼ばれる自衛隊の外郭組織で、殲滅目標はなんと幽霊だという。しかし佐山は、『ある事故』関連で死者との会話を試みたり、部下である市川久弥(いちかわ・くみ)に振り回されたりするうちに、生きること・死ぬこと、過去・未来、命あるもの・命なきものについて考えを深めていく。しかし、攻勢に出た幽霊側の戦闘組織から街を守る使命を与えられる。佐山の過去とは? 幽霊の攻勢とは? そして佐山たちは、無事幽霊たちの怒りを収めることができるのか?
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!命の意味を問う、スピリット・ミリタリー・アクション
人は死んでも終われない――。
生と死の境界で、魂は今も戦っている。
主人公:陸上自衛官・佐山俊之。
過去の“ある事故”で愛する人を失い、心に深い傷を抱えたまま生きている彼が、上官の推薦で赴任したのは、国防の裏で活動する極秘部隊《GB》。
その任務は――「幽霊を殲滅すること」。
科学と信仰、理性と感情のはざまで繰り広げられる“霊的戦争”が、リアルな軍事描写と圧倒的な心理表現で描かれていく。
亡き恋人との夢の中での再会。
部下との衝突。
そして、“死者の逆流現象”という衝撃の真実。
「生きるとは何か」「死とは何か」。
――問答の果てに浮かび上がるのは、救済か、それとも絶望か。
軍事SF…続きを読む