2050年の緑舌（りょくぜつ）

2049年、大学で出会った陽太と澪は、互いの傷を癒し合う純愛を育んでいた。しかし翌年、世界初のゾンビウイルスが東京で発生。唾液感染するこのウイルスは、感染者の舌を緑色に変色させ、ステージごとに異なる症状を引き起こす。

キスによって感染した陽太は政府の隔離施設へ。矯正プログラムを経て社会復帰するが、澪もまた感染していた。二人は禁じられた愛を貫き、息子・蒼真を授かる。蒼真は「ステージ3」として生まれ、超人的能力を持つ新人類の子供だった。

13年後、蒼真の能力が世に知られると政府に追われる身となる。暴力団「緑竜会」に保護され、蒼真は自分の運命の重さを知る。やがて共感能力を持つ少女・みどりと出会い、二人の力が合わさることで感染者たちに安定をもたらす奇跡が起きる。

一方、ブラジルでは舌を食らう「…続きを読む