概要
青春も恋も、予定不調和。それでも、君が速すぎるんだ──。
青嶺高校自転車競技部に所属する高校生・真瀬琉哉は、ある日、奇妙な出会いを果たす。
ストップウォッチを奪って走り去った少女──布施利他。
訳がわからない。けれど、目が離せない。
すれ違っては笑い合い、ぶつかっては走り出す。
恋の距離は、風速よりも、ずっと不確かだった。
「一秒先、まだ君は遠い」
── これは、追いつけるとは限らない、けれどそれでも走り出したくなるような恋の話。
▼物語の歩みについて
恋が動き出すのは中盤以降。
それまでは、登場人物たちの“ふだんの温度”や“言葉の選び方”を通して、ゆっくりと関係性が築かれていきます。
すぐに恋が始まるわけではないぶん、気づかぬまま進む感情の深まりを味わってもらえたら嬉しいです。
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