つがいの復讐鬼

ユーステスは、帝国の第四皇女リーンベルの騎士。彼は強奪（ディバインイーター）という強力な『ギフト』を持っていた。
リーンベルの危機を見事に解決するユーステスだが……？

人の心は、簡単には理解できない。特に、立場が大きく違う人同士となればなおさらのこと。
騎士と皇女、この二人にも大きな溝があるようで……。

衝撃と悲劇が読者の心を揺さぶる物語。
一体何が起こるのかは、ぜひあなたの目で確かめてほしい。

故郷と家族を同時に失った主人公が、実行者である国家を相手取って復讐を目指す異世界ファンタジー作品です。

主人公は力がないばかりに全てを失った少年、されど喪失の痛みが奇跡を起こしたのか、ギフトと呼ばれる異能を授かります。

また、復讐を望む国家は傲慢さを利かせてギフト保持者の軍属を進めており、主人公は低い身分から数年を経て騎士に成り上がりました。

これからの行いは、その全てが良識を引き裂くような最低な裏切り。

されど主人公は胸の痛みをこらえながら、目的の達成を目指します。

彼の行いは国家の喉元に届き得るのか。

ぜひ読んでみてください。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（137文字）

蒼炎に故郷を奪われた少年が
〝黒衣の騎士〟となり
奔放な第四皇女と
帝都の腐臭へ踏み込む復讐譚。

軽快な掛け合いと
ギフトを軸にした戦術戦が見所満載！

決闘は政治の企みと
地形・天候まで絡む総力戦で
一気に物語が加速する──！

世界の「必要悪」を巡る倫理線も濃く
終盤の衝撃で次頁が待ちきれない！！！

ただの「復讐者」ではなく、失ったものの痛みと葛藤を抱え続ける人間らしさが鮮烈に描かれています。妹に対する愛情と憎悪の入り混じった心理描写がとても印象的で、その“矛盾”こそが彼のキャラクターに厚みを与えているのだと感じました。

また、復讐を誓う場面の熱量は圧倒的です。彼の心の叫びがそのまま物語の力となり、冒頭から強烈に引き込まれました。
「彼はなぜ戦うのか」が徹底的に刻み込まれています。

続きは是非、皆様で確認して頂ければと思います。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（250文字）

誰もが信じて疑わなかった。
明日もまた、平穏が訪れるのだと。

けれど、すべては一夜にして燃え落ちた。
蒼き炎に包まれた集落。
最愛の妹の、笑顔さえ──。

時は流れ、帝国第四皇女リーンベルは、
ある男の存在を知る。
黒衣の騎士、ユーステス。
異能の力をひとつではなく、ふたつ持つと噂される、
「野良犬」の名を背負う謎の男。

軽やかに笑い、奔放に振る舞う皇女と、
冷静沈着にして不遜な騎士。
正反対の二人を待ち受けるのは、
帝国の深き闇、そして血塗られた決闘。

少女のティアラが盗まれた瞬間から、
歴史の歯車は音を立てて狂い始める。

これは、神に見放された祝福者が、
その身に宿す異能で帝国を…続きを読む

個人的に、とても楽しく読める作品だと思います。

読者の皆さまにぜひおすすめしたいです。

中世のしっかりした世界観の土台に【ギフト】という異能力が存在する世界が舞台になった復讐劇となっており、主人公・ユーステスのドス黒いダークヒーローさが読み手の心をがっしりと掴みます。話数が001から始まるため、これは壮大な長編物語になることが予想されますね。序盤とはいえ読者を飽きさせない工夫もされており、【ギフト】を駆使した駆け引きなども秀逸です！

そして特に序章のラストは必見です！沢山の方にオススメ出来る作品になりますので、是非お読みいただければと思います✨