全裸でカップラーメンを食らう

サクッと読めて面白かったです
前半の飯テロ（？）も良いですが、それ以上に後半の仕掛けが素晴らしいと思いました
Web小説という媒体をズルいほど上手く活かした作品だと思います

何気ない語り口で始まりながら、「常態」とされているものが、言葉によってどれほど簡単に不自然なものへ変わってしまうのかを体感させてくれる作品です。

説明される必要のないはずの状態が、あえて言語化されることで生まれる落ち着かなさや息苦しさが印象的で、読み終えた後もしばらく頭に残ります。短編ながら、創作と自由について考えさせられるおすすめの一作です。

　本編も「カップラーメンを食べている」男をえがいています。
カップラーメン美味しいなあ。
幸せだなあ。
そんな内容なんですよ。
なのに……なぜひっかかるのでしょう？

一話であんなことがあってから、二話ではわざわざ着衣アピールをするのですが、それはそれで違和感が残ります。
ほら、着ましたよ。着てますけど？
そんな感情がひしひしと伝わってきて、笑いました。


それにしても、「全裸」アリかナシか問題は頭を悩ませます。
わざわざ書く必要がない？
そもそもそこは目くじらを立てなくてもいいのでは？
みなさんはどう思いますか？

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（150文字）

今まであまり見なかったタイプの書ですな。
ちょっと衝撃を受けております……。


入口は、まあなんでしょうなー、カップラーメンのレビューと言いますか、
まあ美味しい食べ方というか、心構えというか……
エッセイなテイストなんですよ。
まあ、ちょっと格好に問題があるんですけどね？

この人にはカップラーメンに対する独自の強い思い入れがあり、
なんと食事中のドレスコードも存在するんです。

それは、肌に何もつけない生まれたままのお姿で、カップラーメンのお湯をわかし、
その格好のままで食べることなのだそうです。


しかし、中盤から何やら不穏なことが起き始めます。
来客です。

ちょっと来客の相手は…続きを読む

全裸でラーメン、着衣でラーメン。

キャラ（Ｄ野佐浦錠さん？）のちょっとした奇行と内面のギャップ…。
皆、おかしいはずなのに。
なんて真面目なんだ…！

という面白い気持ちになりました。
ありがとうございます。

「二話目の【校閲済み】着衣でカップラーメンを食らう」
で、数倍楽しめるという。流石としか言えない…。

また、裸でラーメンを食べているか、覗きに参ります。

そして……火傷には、くれぐれもお気をつけくださいませ。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（485文字）

それを邪魔するものは、たとえ全知全能の神であっても、ただその瞬間は招かれざる邪魔ものである。
何人たりとも、孤独な食事という至福の約束された時間を犯すことはできないのである。
そこにはただ、自由があるのみだ。

しっかしホントに美味そうに食うなぁ、全裸で。
暑い時期の熱いラーメンって、めちゃくそ汗だらだら出ちゃうんで、服着てるとすぐにべちゃべちゃぐすぐすになっちゃうんですよね。
しかも止まんない。
裸で食うのは実に理に適っています。

って、うわっ、なんだお前は！？

謎の乱入者とその真意については、是非とも本編で。

メタフィクションの小説ってどんなものだろう、と勉強がてら読んだところ……。お客さんが来たところでパッと視界が開けて、外にはみ出た感じが素敵でした。漫画だと枠外に作者が現れたりしますけど、小説でもできるのですね。難しそうだけどやってみたいなぁ、と思うこと間違いなし。

全裸とは、生まれたままの状態。何も身につけていないまっさらな状態のことである。

そんな状態でカップラーメンを食べる主人公。
その時間こそが至福であるとでもいうように、服を着てなかったり着ていたりする。

彼が行き着くのは世界の果てか。
それとも宇宙の真理か。
これは自由を求める男の壮大なファンタジーである！