概要
とある神社でそんな言い伝えがあった。
満月の夜、様々な依頼者が訪れ、願いを唱えたとき、ユメカイ使いの影斗と鬼道使いのあかりという子供が現れる。その子供たちは依頼者の願いを叶えることが出来ると言う。願いを叶える代わりに依頼者は何のユメを差し出すのか。
主人公、影斗の願いと絡みながら進む、現代ファンタジー。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!ほんとうの『ユメ』の在処は、きっと。
真夜中のとある神社には、「池に満月が映り込む瞬間に願いを唱えれば叶う」という不思議なウワサがあります。いかにもな内容で、きっと現代クールな小学生たちでも気になっちゃう、ミステリアスなそのウワサ。でも実際に子どもがひとりで真夜中の神社へ赴くなんて、相当な覚悟が必要ですよね?
そんな覚悟を抱えて神社を訪れる、小さな依頼人たち。
彼らの強い願いに応えて現れるのは、不思議な羽織すがたの子どもたちでした。
そして彼らは問うのです。君は願いのために、大切な『ユメ』を売れるか──と。
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本作は1章ずつ主人公が変わる、短編連作方式。気になる章からどうぞと言いたいところですが、章の順番にも作者さ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!『ユメ』と引き換えに『願い』が叶うなら——キミは何を捨てて、何を選ぶ?
「大きくなったら◯◯になりたい」
「◯◯で有名になりたい」
子供の頃、将来の夢があった人も多いことでしょう。
大人であっても、成し遂げたい大きな夢を持っている人もいるかもしれません。
だけど、今すぐにでも叶えたい願いがあって、夢を諦めることでその願いが叶うのだとしたら。
あなたは、何を選びますか?
本作は、影斗くんとあかりちゃんという不思議な力を持つ二人の子供が、依頼者のユメを「買う」ことで、願いを叶えるチャンスを与えるお話です。
ポイントとなるのは、必ず願いが叶うわけではなく、「依頼者にチャンスが与えられる」ということ。
このルールによって依頼者は重大な選択を迫られることになり、どのエピ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!望むは目前の欲か、あるいは彼方のユメか。
ユメカイ。
自分の「ユメ」を売る代わりに願い事を叶えてくれる、という、ある種の神事、神業。主人公はこの「ユメカイ」を為す少年。しかし彼には隠された暗い過去があり……?
まずユメカイ、というシステムについて。
僕が理解した感じだと、「長期的な願望を手放す代わりに直近困っていることを解決する」という仕組みかなと思います。例えば、離婚しそうな両親をもう一度結びつける代わりに自分の将来なりたい職業への道を閉ざす、というような(第一章)。
しかし、ただ単に「願いを叶えてもらう代わりに長期的な願望(=ユメ)を手放す」というだけじゃなく、その後の自分の身の振り方で「もう一度ユメに向かって歩き出す」こ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ユメを差し出せば、その『願い』は叶う
叶えたい『願い』はありますか?
私はそりゃあもうたくさんありますとも。
差しあたって、そうですね。本を出したいです。あわよくばそれがめっちゃ売れて、コミカライズだ、アニメ化だ、映画化だ、何なら実写化だ。グッズ制作、コラボカフェ、Pから始まるお絵描きサイトでは二次創作で大盛り上がり……、と。これくらいでしょうか。これくらいの願いはあります。強欲ですね。強欲なおばさんです。
さて、人間なら誰しも大なり小なりの『願い』を持っていると思うのですが、もしその『願い』が、自分の『ユメ』と引き換えに叶えられるとしたら、どうします?差し出しますか?
舞台はとある神社です。
その池に満月が映り込む時に願…続きを読む