概要
その女は言った。「あれが気になるの?だったら蓋を開けて見れば」
不条理ホラーです。
小野塚様主催の「🎃御彼岸Halloween怪談会🎃」出品作品です。
https://kakuyomu.jp/users/tmum28/news/16818622170186381228
小野塚様主催の「🎃御彼岸Halloween怪談会🎃」出品作品です。
https://kakuyomu.jp/users/tmum28/news/16818622170186381228
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!因果応報列車、無限地獄を巡り続ける。
ふと、気がついた列車の中で。何気に目の
端に留まるものを見つけてしまう。
誰もいない車両。そして、自分はどうして
この列車に乗っているのか。そうこうして
いるうちに、一人の女が乗って来る。
円筒の白い容器を手にして。
十字に縛られた紐の隙間から漏れる
場違いな 赫い 色彩。そして自らが
カタカタと音を立てて蠕動する白い陶器。
あれが、気になるの?
だったら開けてみればいいじゃない。
冷たく突き放す様な、それでいて、まるで嘲笑う様な、
女の言葉が。
巧緻に計算されたストーリー展開と帰着。
まさに作者の真骨頂と言える、ホラーで
在りながらもミステリー…続きを読む - ★★★ Excellent!!!悪夢が覚めたら別の悪夢へ。この悪夢に出口はあるのか?
じっとりと背中に嫌な汗をかいてしまいそうな、そんな不穏な空気に満ちたホラー作品です。
主人公オザワユウヤは気が付くと電車に乗っていた。その電車の中に、一人の女が乗り込んでくる。女は謎の容器を手にしていて……
どこまでが現実で、どこからが夢なのか。
この夢はどうやったら覚めるのか。
そして、夢から覚めることが、本当に救いとなりうるのか。
眠っても悪夢。覚めても悪夢。どこまで行っても終わりはなく、どこにも逃げ場がない。
悪夢から目覚めれば、夢だったかと安堵できるのが普通。でも、悪夢が覚めた後にはまた別の悪夢が待ち受けている。
どこまでも継ぎ目の見つからない、悪夢のループ。…続きを読む