所謂付喪神、というやつですね。とても大事にしてもらったというのが伝わってきます。それだけに持ち主を愛し、守りたいという思いの強さもわかります。しかし……子供というのは時に残酷なほどに素直すぎますからね。どうすればよかったのか、という問いの答えは、私には出せません。ただ一つ言えるとしたら、「わたし」のとった行動は最善ではなかったかもしれませんが、最悪の間違いでもなかったということ。その一点だけは肯定してあげたいと思います。何が起こったのかは、是非本編をご覧になってください。そして、切なすぎる最期をあなたも味わってください。
心温まる前半部。「あなた」「お父さん」「お母さん」との素敵な生活。からの、後半部。悪夢のような事態が展開します。この落差がたまらないです。こんな状況じゃあ、「あなた」の最後のセリフもむべなるかな。センチメントな苦味ホラーです。
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