概要
想い出の中にある「隔たり」を拾い集めてみました。
昭和40年代、1960年代後半あたり~1970年代半ばくらいの田舎の話です。今では考えられない怖い話、哀しい話、可笑しい話を思い出しながら書いてみます。『川』のリメイクになりますが、こちらに頂いたコメントを参考に書き直すつもりが逆にエピソードが増えてしまい、章を分けて書くことにした次第です。私の想い出を元ネタにはしていますがフィクションです。作中に登場する地名、固有名詞、人名などは仮名、又は全くの創作です。実在する物や人とは関りがない事をお断りしておきます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ノスタルジックでちょっと切ない、昭和の思い出話
作者の子供時代の思い出をモチーフにした小品集。
昭和40年代、1960年代後半あたり~1970年代半ばくらいの山間の田舎町を舞台にお話しが展開されます。各話の連関はありません。
懐かしいだけではなく、そこで懸命に明るく生きる人々の様子が、細かい心象描写で追われています。どの作品も、ずしりと心に訴えかけてくる、読者を惹きつける力を持っています。
特に最新話。「鼻たれ小僧のケン」が切ない。ケンの荒れた心の内が透けて見えるようで、結末を知ったとき、彼の幸せを願わないわけにはいきませんでした。
これ、フィクションでいいんですよね? どこまでがフィクションなのか分かりませんが、これは書く…続きを読む