昭和30年代後半からスタートするディープな昭和。

昭和の記憶と自分語り(作者様によればフィクションとの事)。

淡々としつつも、当時強く心に残った事象をメインに据えた文章は、時に微笑ましく、時に残酷で、読み応えありました。

私も昭和オジサンなんですが、本作のような昭和私録と、平成生まれが綴ったと思しき私小説とがシームレスに並ぶカクヨムは、世代をまたいだ「記憶と経験の交換所」になっているのでは? そんなふうに思わされる一作でした。

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