概要
自宅の古いマンションのエレベーターに乗り込むと、なぜか今日に限って違和感があった。疲れていた日和小春は気にせず8階のボタンを押すと突然天井の明りが消え、故障か、はたまた停電なのか、真っ暗な箱の中に閉じ込められた恐怖心で彼女はパニック状態になりかける。
次の瞬間ガタンと大きな揺れで、エレベーターの中が急に明るくなり目の前の扉がゆっくりと開く。そこは見慣れたマンションの廊下ではなく目の前には果てしない砂漠が広がっていた。その景色を見つめながら呆然としていると、後方から突然男の子の声がした。
「ようやく来たね、時空の鍵の持ち主さん」
振り返ると、エレベーターの隅に銀色の髪と吸い込まれるような青い瞳を持つ美少年が立っていた。
「悪いけど、君に選択肢はないよ、この世界を救うのは君
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- ★★★ Excellent!!!エレベーターで異世界転移とは?
異世界転移作品はかじるくらいしか知らない私ですが、今までエレベーターで転移するパターンってあったのでしょうか? というくらい珍しい始まり。その先に待っていたのは、銀髪に青い瞳の美少年、アルト。開いた扉の奥には砂漠。しかもどうやらただの異世界でもなさそう……?
主人公である小春は、アルトと共に時空の世界を冒険することになる。そんな中、仲間たちとの出会いやトラブルを解決しつつ、その過程で宇宙征服を狙うクロノスの影という存在を知ることになる。
はたして小春は仲間たちと共に世界を救えるのか。また、アルトとの関係も気になるところ。
ただの異世界転移と思いきや、目的が『世界を救う』とか、めちゃくち…続きを読む - ★★★ Excellent!!!古いエレベーターから世界を巡る──少女の時空ファンタジー
古びたエレベーターの扉を開けるたび
砂漠
沈みゆく海の都市
時の止まった森へと放り出される──
帰宅途中のごく普通の女子高生・小春が
銀髪の少年アルトや
世界を見守る守護者たちと出会い
〝帰りたい〟と
〝救いたい〟のあいだで揺れながら
自分だけの答えを探していく物語
景色の描写が美しく
戦いの痛みさえ
静かな祈りに溶けていくような
余韻の残るファンタジーです
優しい会話とささやかなユーモアが
シリアスな局面にも温度を与えてくれます
ちなみに、私の地元では
今川焼きを〝あじまん〟と呼びます笑
そんな日常からの異世界へ
旅立たれてみてはいかがでしょうか── - ★★★ Excellent!!!ジュニア小説のような雰囲気で読みやすい、女子高生が主人公の冒険小説
※読み合い企画からのレビューです
自宅のあるマンションのエレベーターから異世界へと放り出されてしまった主人公・小春
彼女は、謎の少年・アルトと共に、さまざまな世界を救う旅に出る──という導入から始まる本作品は、ジュニア小説を彷彿とさせる文体と雰囲気を持つ、非常に読みやすい小説だ
当然だが、この場合のジュニア小説とは、褒め言葉だ
子供向けと表現すると、どうしても稚拙な作品に思われてしまうかもしれないが、よくよく考えてみてほしい
大人向けの小説は大人にしか楽しめないが、子供向けの小説は子供から大人まで幅広く楽しめる
読者の間口が広い作品なのだ
エレベーターから始まる冒険というモチーフも、「…続きを読む