知らなかったではすまされない。そういうこともあります。他の皆様がレビューで指摘されるように、本作は真相が一つに定まった気がしません。もしかしたら…… それを疑わせるのは喝采を呼ぶミステリー小説を多く書いた作者への信頼です。逆ですが真実です。しかし、一番まっとうな解釈について、彼の地に住む人には知らなかったではすまされません。知っていなければ人知れず世を去ることになるのですから。無知は罪になることもあります。知る努力が必要だと思い知らされます。
あらすじにもある通り、舞台は雪深い盆地の村。そんな平和な村で起こった撲殺事件です。しかし凶器は見つからず……、という。最終的に、凶器のアタリはつきます。あぁ、あれだろうな、って。だけど、果たして……?とついつい疑ってしまうのは、作者様の作品をいくつか読んでいるからかもしれません(笑)ねぇ無雲さん、本当のところは?!読む人によってあれこれ想像出来る短編です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(59文字)
何度も読み返してください。事件の解釈は一つだけではありません。
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