腐体保土（ふてほど）

　『ふてほど』。これ、どういう言葉なのか知ってる人います？
　え？　ドラマの話？　いえいえ、違いますよ。そのドラマはただ、タイトルを略しただけのものです。

　『ふてほど』っていうのは、もっと違う意味があったんです。
　この作品を読むまで、ずっとドラマのタイトルだと思って生きてきました。なんといっても流行語大賞にも阿部サダヲが登壇しているんですから、そっちが本家だと思ってしまいますよね。
　ですが、違ったんです。

　まさか、こんな切り口の小説があるとは思いもしませんでした。
　何とも言えない、異様な説得力。『ふてほど』って言ったらこういう意味だろうと、読んでいく内にもう、それ以外に考えられ…続きを読む

例の報道がされてから間もなく投稿された本作は、一見、ただのネタ（ド失礼）かと思いきや開いてみると……とんでもなく素晴らしい因習ホラー作品として見事に完成されていました。

まずタイトルの当て字、X上やニコニコなどでは「不適切報道の略」といった大喜利がされる中、ホラーにぴったりな字をつけるセンスに驚かされました。
そして内容は2000字未満に抑えながら、しっかりと恐怖が演出されています。

一人でも多くの方が読んで、腐体保土に対する理解が広まってくれることを祈っています。

その報道を受けて即席で書かれたホラー短編です。
即席短編ということですぐに読み切れる内容です。

が、

即席でなんでこんなん書けるねん！！！！！！！

と、ちゃぶ台返したくなるので読んでみませんか。
おもしろかったです。