転生した伝説の聖女は、普通の王女ライフを謳歌したい

【第24回角川ビーンズ小説大賞用あらすじ】
魔法の力を誇るソルシエール帝国の第1王女、リアラは母の身分や自分の力が理由で虐げられている王女だった。毎日の食事に毒を盛られ、使用人たちには陰口をたたかれる。そんな普通の王女だった。
　そんなある日、リアラは久々に王族の夕食の席に呼ばれる。珍しいこともあるものだと思っているリアラに父王が告げたのは、リアラの婚約者が決まったという知らせだった。しかも、その婚約者は冷酷無慈悲で“血の鬼神”とも呼ばれるシュヴェル王国の大公閣下だという。リアラはそれを、さらりと受け入れた。普通ならば、絶望し、悲しみに明け暮れるところ。だが、リアラは違った。

「とっても、普通の王女、みたいじゃない！？」

　キラキラと輝く瞳でそう言うリアラ。リアラにとってはこの程度…続きを読む