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概要
時は平安。貧乏検非違使は思いつく――そうだ、出世のために、鬼を斬ろう。
「しゃーねえなぁ。仕事中毒の陰陽師に行き当たっちまったのが運の尽きだと思って諦めるか」
「ふん、たまには徳を積んどけよ」
本来とはほんの少し違う歴史をたどった、平安の時代。
京ではひと握りの貴族のみが栄華を極め、呪詛と鬼霊が跋扈する。
したっぱ検非違使(警察官)の尽時は、ずる賢い上司のもと、掃除と死体の片づけを命じられるばかりで、出世の見込みのない生活に嫌気がさしていた。
そんなとき、ひょんなことから陰陽寮の陰陽師・真遠と出会う。
眉目秀麗、仕事熱心で正義感の強い真遠と、カネにしか興味のない尽時は、当然ちっとも気が合わない。
しかし、尽時は気づいてしまった。
「……こいつと一緒に悪い鬼を退治すれば、手っ取り早く名をあげられるのでは!?」
尽時は真遠を巻き込んで、京の平和をおびやかす悪
「ふん、たまには徳を積んどけよ」
本来とはほんの少し違う歴史をたどった、平安の時代。
京ではひと握りの貴族のみが栄華を極め、呪詛と鬼霊が跋扈する。
したっぱ検非違使(警察官)の尽時は、ずる賢い上司のもと、掃除と死体の片づけを命じられるばかりで、出世の見込みのない生活に嫌気がさしていた。
そんなとき、ひょんなことから陰陽寮の陰陽師・真遠と出会う。
眉目秀麗、仕事熱心で正義感の強い真遠と、カネにしか興味のない尽時は、当然ちっとも気が合わない。
しかし、尽時は気づいてしまった。
「……こいつと一緒に悪い鬼を退治すれば、手っ取り早く名をあげられるのでは!?」
尽時は真遠を巻き込んで、京の平和をおびやかす悪
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