星と太陽への憧憬を包む壮大な世界観

人々が星の世界を知らず、プラネタリウムが大きな存在感をしめす世界とは?

その発想に立った時、内側から星が見えないダイソンスフィアという壮大な舞台を設定した着眼点が素晴らしいです。
さらに、その外側にも異種族がいてそちらは太陽と隔絶した吸血鬼という発想にはうならされます。
オウムアムアまで登場する贅沢なSF世界!
それぞれの種族の、星や太陽への憧憬、また新たな未来への旅立ちを思わせる結末がとても前向きで爽やかな印象を与えてくれます。

読者の勝手な希望ですが、この世界観のまま長編化してさらにドラマチックな展開を見てみたいなどと思わせてくれる作品です。

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