洗練された文章が脳内に映しだす、超かっこいい映像!

無駄のないタイトな文章。そのなかに織りこまれる蘊蓄や小道具が、一気に物語のなかに読者を引きこんでくれます。

読んでいるとまるで映画を観ているように映像が浮かびます。読み終えたあとの満足感は二時間たっぷり超大作を楽しんだそれと同等です。とても7,000文字ちょっとの作品とは思えません。
素晴らしい文章とストーリーに、尊敬と憧憬と嫉妬の気持ちが綯い交ぜになってくぁーっと変な声が出てしまいました(笑)

私にとっては今のところ、この作品が作家・鐘古こよみのベスト3に入る大傑作です。ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。