まるで一曲の歌詞のよう

なごり雪といえば歌の方が思い浮かんでしまいますが、こちらの物語もまるで一曲の歌詞のように美しく流れていきます。

主に二人の環境、或いは心情がするすると語られていき、読み手もありありと彼らのことを想像し積み上げていきます。そして、気付けば名前すら語られない彼らのことに感情を積み上げ、ちょっと切ない気持ちにさせられる。読後感と心に残った積もったもの、まさになごり雪だと思います。

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