Реквием 鎮魂曲


 ジュガシヴィリは拘束されて床にころがり、

 毛むくじゃらの胸をはだけ、

 下半身を露出している状態。



 少女はその上に股がっており、

 故にその腿は開脚されており、


 花のほころびるみたくに、

 ✕✕を✕✕せている。



 ジュガシヴィリ腫瘍できもののある尻に

 トカレフ TT-33の銃身が、


 無理やりこじいれられたせいで脱糞しており、

 痛みと屈辱は倒錯した快感に変わっていく。



 再装填された銃には、

 安全装置が備わらず、


 いつ暴発やもしれぬが、

 その恐怖すらも忘れた。



 少女は片手で男根を掴んで、

 自分の内部へと導きいれる。


 わずかな抵抗感の後、

 ✕✕✕✕がつたおちた。



 少女は笑みの形に弧を描いた唇のまま

 さげすみを込めたこおるような眼差しで、


 絶頂に達しながらおめき続ける、

 ジュガシヴィリを見下ろしていた。



 一刻いっときの快楽が、

 後にもたらされる、


 より長い苦痛をさらに一層、

 際立きわだたそうとするかのごとく。






 ようやく一夜が明け、

 異変を察したらしい。



 兵士達が踏み込んだとき、

 少女と一晩中踊らされた、


 ジュガシヴィリはもはや、

 形をとどめていなかった。



 おびただしい血の絨毯じゅうたんひろがり、

 がれがれている生皮。


 わずかばかりの肉片と骨片、

 喰い千切られた臓器の切端きれはし



 おぞましい苦悶の形相ぎょうそうに歪んだ首が、

 はだかで座った少女のひざの上にある。


 真朱まっかな少女の口が、

 弓のように笑った。




 彼女ターニャは何ら抵抗せず、

 あっさりと囚われた。


 凌辱拷問を受けたすえ

 はだかままで銃殺される。



 その場で兵士達が全員自殺。

 魔女ヴェディマによる精神汚染だった。


 凌辱と処刑の映像記録だけが残されて、

 彼女ターニャの死体は発見されなかったという。




 ジュガシヴィリの病死が報じられ、

 暗殺の事実は隠蔽された。


 彼女ターニャが本当に死んだなんて…………、

 いつか、私の前に姿を見せ…………。



 ………………………………いつか。





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матрёшка,Петрушка 雪と氷のマトリョーシカ、死に踊るペトルーシュカ 壺中天 @kotyuuten

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