概要
手に入れてからやっと持っていなかったことを知る時もあるんだね
原因不明の体調不良に悩まされていたエリィ・マレスは、顔に包帯を巻いた医師フィン・レスターにいきなりプロポーズされる。
古の魔王に呪われた召喚士と病弱女子が、呪いと憎悪に向き合う物語。
古の魔王に呪われた召喚士と病弱女子が、呪いと憎悪に向き合う物語。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!告白を受け止める姿こそ、大人の彩りと申し上げます。
ひとりは欠乏、もうひとりは過剰。
そんな二人が出会い、語り手を交代しながら育まれる恋愛模様は大人の彩り。
なお、ここでいう「大人」というのは、妖艶さを押し出しているということでも、妙にほろ苦いということでもありません。
大人になったからこそわかる自然な大人の姿が本作を通して描かれます。
語り部たる二人が魔素や魔導車や小ぶりのバハムートのいる世の中で、お互いの軛を外し、抱え、認めていきます。
魔族もいます。悪い奴もいます。いい友達もいます。いろんな人たちが居ます。
そんな中で暮らす二人の様子を追っていけば、読者たる私たちは何度も語り手たちの告白を聞くことになるでしょう。そうして、ひとつひ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!本当の自分と本当の君に出逢うまで
はじめましてからのプロポーズ!? というフックと、エリィの軽快な語り口でぐいぐいとお話が前に進んでいき、最後には世界を相手取るファンタジーなお話ですごく面白かったです。
本作の魅力はなんといってもエリィの等身大な語り口でしょう! 彼女が見て、聞いて、感じたことが、彼女らしい言語でアウトプットされ、それが作中キャラだけでなく読者も笑わせたり、泣かせたりしてくれます。
悪役もサブキャラもみんな魅力的で、私は特にテオくんが好きでした。
はじめましてのプロポーズから、多くの人や世界を巻き込んで遠い所まで来たようで――でもきちんと最後は二人の話として着地する。細かく練られたハイファンタジーでありな…続きを読む