第3話:誕生日のサプライズ。
「だけどルシエルは天界にいて、なんで僕のことが分かるの?」
「それはね神様や天使は常に地上の状況を見てるの・・・不思議な鏡でね」
「鏡って言っても映すことが目的じゃなく地上で言うところのパソコンみたい
なものかな、鏡にはいろんなデータが詰まってるの」
「好彦のデータも・・・」
「でね、好彦みたいにヤバそうな人は世界中にたくさんいるの・・・神様も天使
もすべての人を癒してあげることはできないないのね」
そんなたくさんの人の中から、今ならまだ間に合うって若くて性的に正常な
男子をランダムに選ぶの・・・ただし子供や老人は対象外ね」
「で、私が見つけたのが好彦だったわけ」
「だから来たの・・・助けに・・・」
「僕のために?」
「好彦が生ける屍みたいにヤバい人にさせないため、今日から私がそばにいる
からね・・・さっき、お風呂場からなんで出て来たのかって聞いたでしょ?
あれは私が言ったとおり・・・お風呂場から出たらすぐエッチできるようにね、
時間の節約ってのは本当だよ」
「エッチって?・・・会ってすぐエッチって・・・風俗じゃないんですから」
「90分・2万円なんて請求来ないですよね」
「なに言ってるの・・・お金なんか取るわけないでしょ・・・それに私、風営法の
許可取ってないからね、営業できなんだよ」
「って言うか・・・私、風俗嬢じゃないからね」
「エッチがダメみたいに言うけどエッチするってことは一番大事なことなんだ
から・・・癒すって意味じゃ絶対必要なことなんだよ」
「分かった、料金かからなくてよかったです・・・でもあの心のケアより、エッチ
が先なんですね」
「普通、逆でしょ?・・・お互い知り合って仲良くなってからエッチって流れに
なってくんじゃないんですか?」
「体の相性が悪かったら、たとえ天使でも心のケアは難しいの」
「そんなもんなんだ・・・ルシエル・・・ただエッチがしたいだけなんじゃないの?」
「そうね〜私も長い間エッチしてないからね・・・最後は「吉村 崇彦ちゃん」
だったと思うけど・・・だから、したいってのは当たってる」
「え〜エッチした男の名前なんか聞きたくないんですけど・・・」
「私、300年くらい生きてるからね・・・だから私の体を通り過ぎて行った
男の数多すぎて把握できてないの」
「さ、さんびょくねん?すご〜・・・長生きなんだ・・・」
「・・・ってそれより男の数なんてどうだっていいです・・・君とその男たちの
こと想像しちゃってあまりいい気分じゃないです」
(300年もの間、男を相手にしてきたんだろ?それじゃ風俗嬢と変わんないじゃん)
(ってか風俗嬢よりすごいわ)
「なに?好彦・・・ヤキモチ妬いてる?」
「妬いてないです!!」
「数多すぎていちいちヤキモチ妬いてられないです」
「面白い人・・・」
「それにしても、崇彦ちゃんを最後に・・・ずいぶん使ってないわね・・・
ほら見て?」
そう言いながらルシエルは自分の太ももを持ってM字開脚した。
「おわっ・・・・な、なにしてんの?」
「股を開かない・・・もうびっくりだわ・・・そうやって僕を挑発して楽しい?」
「クスクス・・・」
「頼むから・・・僕は疲れてるんだよ・・・下だけ元気にさせないでくれる?
今日はゆっくり眠りたいだから・・・」
「え〜せっかくお誕生日のプレゼントに私をあげようと思ったのに?」
「あのさ・・・嬉しいけど、もっと自分の体、大切にしたほうがいいよ?」
「すぐに誰とでも寝るのよくないよ」
「え?私の体の心配してくれてるの?」
「クリスマスプレゼント、つつがなくお受けしたいけど、今日はそんな
体力残ってないの!!」
「いいから、とにかくパンツ履いてよ」
「分かった・・・」
ってことでルシエルは渡されたパンツをしぶしぶ履いた。
「なにこれ、ヒモパン?・・・面倒くさ」
つづく。
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