第4話:天使って清純とか純潔?

ってことでルシエルは手渡されたパンツをしぶしぶ履いた。


「なにこれ、ヒモパン?・・・面倒くさ」

「んもう・・・窮屈なんだけど・・・」


「わ〜逆効果・・・パンツ履いたほうがエロいじゃん・・・」

「まあ、だけどその上から服着るからね・・・地上にいるならパンツは

履かないと・・・スカート履いた時、ノーパンじゃマズいから・・・外にも

出られないからね?」

「我慢して履いてたらそのうち慣れるから・・・」


自分のコレクションのパンツまで履かせて好彦はルシエルを家で面倒見る

つもりか?

好彦は思った・・・彼女、天使なんて言ってるけど実は人間の女の子で僕が

仕事から帰ってくる前にアパートに忍び込んで風呂で待ち伏せしてたとか・・・。


だけどすぐ否定した・・・待ち伏せしてくれるような女の子なんているはず

なかったんだ。


「あのさ、いろいろ知りたいことあるんだけど、天使がいたとしてだよ」


「私が天使なの?・・・まだ疑ってる?」


「いや、もう疑ってないけど・・・ないけど・・・たとえば天使って普通白い

羽根を広げて空から笑顔を振りまきなから輝きながら降りてくるんじゃないの?」

「たとえばササンオールスターズのブルーヘブンの歌詞みたいな?・・・」

「かもめが空を舞うように〜♪って・・・」


「なにそれ?・・・」

「どこで聞いた話か知らないけど・・・天使を美化しすぎ・・・」

「まあ、天界から降りてくる子のいるけど・・・だからなんで私がお風呂から・・」


「すぐにエッチできるからだろ?・・・時間節約したんだよね」

「まあ、もう夜だし・・・空から舞い降りて来たってシュチュエーションよくない

しね・・・」

「玄関から訪ねて来られても絶対どこかの宗教の勧誘だって思っただろうし」

「だからルシエルが風呂から現れたのは正解だったかもね」


「そうだよ・・・私の風呂場からのサプライズ無駄にしないで?」

「だから私ってプレゼント受けとって、ね?」


「ああ〜まじ嬉しいけど今夜は遠慮しときます・・・さっきも言ったけどそんな

体力残ってないから・・・もう無性に寝たいんで・・・」


「色気より眠気?」

「じゅ〜今夜は私が添い寝してあげるね」


「・・・・・」


エッチしてグデグデに疲れた方が眠れそうだね・・・添い寝なんかされたら

目が冴えちゃって逆に眠れない気がする。


「悪いけどルシエルはソファで寝てくれる?」


「そんなに私が嫌なの?」

「私、好彦のタイプじゃないんだ・・・」


「めっちゃタイプだよ・・・ルシエルみたいな彼女欲しいよ」


「彼女だって思っていいよ・・・私、そのつもりで来たから・・・」


「あのさ、さっきからこの部屋、花畑みたいになってない?・・・めっちゃ

いい匂いしてるんだけど・・・」


「このフレグランスな香りは私のフェロモン・・・好彦がエッチできないって

言うから好彦がぐっすり眠れるようにと思って・・・」


「分かった、じゃ〜添い寝して・・・ただし背中合わせね」


「え?・・・向かい合わせでいいじゃない?

「暑いハグとチューあげるから・・・」


「あのさ、天使って清純とか純潔ってイメージなんだけど、そんなにエロを

アピールしかがるの?天使って?」


「天使が清純とか純潔なんて、なんの影響か知らないけど、それただの先入観」

「なんの根拠もないから・・・間違ってるよ、好彦」


「天使って本当はエロに特化したスピリチュアル(守護天使)なんだよ」


「そうなんだ・・・まあ何も知らない天使より、いろいろ知っててくれる天使の

ほうがいいよね・・・手間が省けるから・・・」


「それって私をフォローしてるつもり?」


とぅ〜び〜こんて乳。




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