第5話:人生360度変わっちゃったよ。
「天使って本当はエロに特化したスピリチュアル(守護天使)なんだよ」
「そうなんだ・・・まあ何も知らない天使より、いろいろ知っててくれる天使の
ほうがいいよね・・・手間が省けるから・・・」
「それって私をフォローしてるつもり?」
「いや、そう言うんじゃ・・・」
「いいよ、どうせ私、エロ天使だから・・・」
「本当はさ正直言うと僕喜んでるって言うか嬉しいんだ」
「昨日まで僕は一人ぼっちで孤独で寂しい毎日をつまらない日々を送ってた
んだよね」
「でも、僕の前に天使が現れた・・・君だね」
「今はルシエルって可愛い天使がそばにいて僕は君のイケイケに戸惑いながらでも
心の中はめちゃ喜んでるんだ・・・体の隅々まで幸せ感満載だよ」
「なに??・・好彦・・・泣いてる?」
「あはは、ごめん・・・おかしいよね」
「あまりに平凡すぎる生活だったから・・・」
「ルシエルが来てくれたおかげで僕の人生360度変わっちゃったよ」
「そう・・・じゃ〜私、来てよかったんだよね」
「そうだよ・・・君が僕を選んでくれて正解だったんだよ」
「あのね、感涙に浸ってるところに水を差すようで悪いけど・・・360度じゃ
なくて180度でしょ?・・・360度だと元に戻っちゃうよ?」
「あ、そうか・・・僕テンパってるよね」
「泣かなくていいよ・・・よしひこ〜・・・もう、キュンときちゃう」
そう言ってルシエルは好彦を頭からギュって抱きしめた。
「愛しい人」
「ぐぐ・・・う・・・お、おっぱいあが・・・あ、圧死する・・・窒息する」
「あ、ごめん・・・」
「なにカップあるの、そのおっぱい」
「H.カップ」
「いっそ、その爆乳に顔埋めたまま死んじゃってもいいや・・・」
「ダメだよ・・・死なれちゃ困るもん・・・絶対エッチするんだから」
「それは、さっきも言ったけど・・・」
「体力残ってないんでしょ?・・・だけどおちんちん元気になってるよ」
(そう言うとこ、ちゃんと見てんだ、さすがエロ天使」
「あはは・・・上半身「脳」と下半身「ちんちん」の人格は別なの・・・」
「いいよ・・・エッチは今夜じゃなくても・・・好彦のお誕生日だから
ベストかなって思っただけだから・・・」
「ありがとう、気持ちだけね、受けとっておくから」
「もう、瞼がくっつきそう・・・だから・・・寝かせて」
な訳で好彦は自分のベッドでルシエルに添い寝してもらって幸せ感満載で
眠った・・・・エロ〜いフェロモンに癒されながら・・・
本当ならルシエルのエロい体がくっついて眠れないはずだったけど、彼女の
エロフェロモンが睡眠薬の役目を果たしてくれたようだ。
そして次の朝、好彦は今まで経験したことがないくらい清々しく目覚めた。
「なに?・・・この爽やかな目覚め・・・いつもなら布団から出られない
くらいごろごろ寝返り打ってるはずのに・・・」
で自分の横にいるはずのルシエル・・・右にも左にもいない。
「え?ルシエルは?」
好彦は考えた。
「まさか・・・夕べの出来事は幻覚・・・それとも夢?」
「あまりに疲れてたらから自分の願望、理想的な幻覚を作り上げてた?」
「ありうるよな・・・ずいぶんストレス溜めてたし・・・」
「そうなんだ・・・よく考えたら風呂から天使が現れるなんてありえないし・・・
あんなエロい天使、僕が勝手に作り上げたんだ」
「女性とのセックスなんて忘れるくらいしてないし・・・」
「きっと僕の欲求不満が原因なんだな・・・」
好彦はすべてが幻だったんだと思って肩を落とした。
幸い今日は土曜日、朝から忙しく出勤の支度をしなくていい・・・
だから今日は真剣に転職について考えようと思った。
幻のルシエルが言った・・・このままなら僕は病んじゃうって・・・。
それも危機感を感じた僕の僕に対する啓示だったのかも・・・
「結局、ひとりぼっちか・・・ぬか喜びってこう言うことなんだな」
「ああ、彼女が欲しい・・・」
そう思いながら好彦はリビングに降りて行った。
で、キッチンに目をやって、固まった。
キッチンのシンクに向かってなにかしてる女の子がいた。
その子が好彦のほうを振り向いて言った。
「おはよう〜好彦・・・気持ちい目覚めだったでしょ?」
「さ、朝ごはんだよ」
「ルシエル?・・・・え?ルシエル?・・・なにしてんの?」
幻覚でも幻でもなかったみたいだね。
ルシエルちゃんといるじゃん。
とぅ〜び〜こんて乳。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます