第15話:え?また風呂から?。
その日、好彦は残業で遅くにアパートに帰って来た。
最近、また仕事が忙しくなった。
でもシナモンがいてくれるから毎日が楽しかった。
晩ご飯だって、ちゃんとシナモンが作ってくれるし、一緒に風呂に入って
チュってする・・・湯船の中でアソコが一気に元気になる。
好彦はシナモンとラブラブで浴場・・・欲情して楽しんでいた。
そしたら湯船に向かい合わせ座ってたふたりの間からオナラをした訳でもないのに
ブクブク空気の泡があふれ出して来た。
「わっ・・・な、なにこれ?」
「好彦、プ〜した?」
「俺じゃないって」
すると空気の泡と一緒に赤い塊がお湯の中から上がって来るのが見えた。
「なに・・・・頭?・・・髪の毛?」
「わ〜ホラーだ・・・なに?貞子?・・・違う、髪が赤いし・・・」
ふたりは湯船の中でのけぞりながらできるだけ後ずさりした。
それでも狭い。
そしたら頭の次に・・・そう・・・顔、顔が現れた。
シナモンはびっくりしてハダカのまま湯船から飛び出した。
「ぷは〜・・・」
って言って赤い髪の子は好彦の顔に水しぶきを吹きかけながら出てきた。
湯船から現れたのは、なんと女だった・・・熟女系でも年増系でもない、
20前後くらいのめちゃ若い女の子。
「ぷは〜って?・・・なんで風呂の中から女が現れるんだよ?」
「まてまて・・・これってデジャヴじゃん・・・シナモンの時と同じパターンだよ」
「好彦・・・誰?そいつ?」
「僕も知らないって・・・」
顔にかかったお湯をぬぐいながら好彦はそう言った。
「こんにちは・・・溺れちゃうかと思った〜」
「なんですか、君・・・溺れちゃうって、風呂から出てきたりするからですよ」
「へ〜
「え?本当ですか?って・・・なんで僕の名前知ってるんだよ?」
「事前調査して来たからね・・・好彦のおチンチン左向いてるのも知ってる」
そう言うとその女、どさくさに紛れて好彦のモノを掴んでニギニギした。
「シナモンと同じことしてんじゃん・・・やめろよ?」
「わ〜平均的大きさ・・・普通だね?・・・問題は元気になった時よね〜」
「あのですね、いきなり現れてまだなにも把握すらできてもないのに人のモノを
握ってなにかな?・・・」
「って言うか、君・・・誰?・・・なんで湯船から現れたんですか?」
「バカですね、お風呂からあがったら、すぐにエッチできるようにでしょ?」
「面倒くさい時間と段取り省いてあげたの」
「ねえ、お風呂から上がらない・・・ずっと浸かってたらノボせちゃうよ・・・」
そう言うと、その子は湯船からザバーっていきなり立ち上がった。
「へ?・・・・」
なもんだから好彦はその子の・・・つまり裸?スッポンポンを目の前でモロに
見てしまった。
これでこの状況二度目だ・・・シナモンにも負けないたわわに揺れるおっぱい・・・目の前に赤い毛の三角地帯が・・・。
「うそ〜〜〜〜〜」
「お邪魔しますぅ」
シナモンはその子を見て、こいつは何者って顔をしていた、だから天使じゃない
ことは分かる・・・天使ならシナモンが知らないはずないんだ。
その子はシナモンも好彦も無視して風呂からあがっていこうとした。
ふたりの目の前を裸の女がスローモーションみたいに通り過ぎていく。
「あ、バスタオル・・・ちゃんと体拭いてよ」
好彦はその子にバスタオルを取って投げてやった。
まったく訳が分からない・・・。
天使じゃないとしたらこの子はいったい誰?
彼からバスタオルを受け取ったその子は勝手に風呂場から出るとソファーに
座って髪や体を拭きはじめた。
シナモンと好彦は顔を見合わせて唖然としていた。
「とこかく何か着せないと、ずっとあのままでいられたら僕の下半身が
意味もなく元気になっちゃうからな」
「話はその後だな・・・エロい女がふたりもか?・・・やめてほしいわ」
「何者か分かんないにしてもシナモンに負けず劣らず可愛い子だよな・・・
狙ったみたいに僕のタイプだし」
文句言いながらでも好彦はきっちり女の品定めは怠らなかった。
それが「夜を司る天使・シナモン」と人間「
「淫靡な夢を司る悪魔・バニラ」との出会い、って言うか割り込みだった。
とぅ〜び〜こんて乳。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます